金丸晃輔33得点! チームとしての総合力で上回るシーホース三河、レバンガ北海道を相手に逆転勝利を収める

2017/02/18
Bリーグ&国内
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文=大島和人 写真=B.LEAGUE

柏木の老獪なゲームメークが三河に流れを呼び込む

B1は日本代表のイラン戦を挟んで2週間ぶりの開催。シーホース三河は橋本竜馬、比江島慎、金丸晃輔の3名を代表に送り込んでいた。

鈴木貴美一ヘッドコーチは日本代表の3選手の状態をこう説明する。「竜馬くんと比江島くんは試合に出て疲れて帰ってきたという状況。金丸選手は逆に体調を壊して(試合にほとんど出ず)、疲れが取れたなという感じだった」。その3選手が先発に名を連ねた第1クォーターは、レバンガ北海道に流れを持っていかれてしまう。

北海道は名古屋ダイヤモンドドルフィンズを退団したジョーダン・バチンスキーが加入して17日が初登場。218㎝というBリーグ最大のビッグマンは、ダニエル・ミラーとともにインサイドの軸として期待されている。練習に加わってまだ2日という連携の浅さはあるが、ベンチで出番を待っていた。

外国籍選手のオン・ザ・コート数は両チームとも「1-2-1-2」。北海道は西川貴之、野口大介らが出だしから順調に得点を重ね、26-21と5点リードで出だしの10分を終えた。鈴木ヘッドコーチは「ちょっと出だしで走られた部分があった。リバウンドも本来なら桜木(ジェイアール)がいることでアドバンテージを取らなければいけないのにそこを逆にやられた」と第1クォーターの劣勢を説明する。

三河は第2クォーターの頭からポイントガードに柏木真介が入った。35歳の彼は日本代表歴も豊富な選手だが、鈴木ヘッドコーチによれば今のチームにおける位置づけは3番手のポイントガード。

ただ鈴木ヘッドコーチはこんな理由で彼と長谷川智也を起用した。「僕自身、控えの選手は練習でアピールしないと使わない。今週は長谷川くんと柏木くんが良かったので、チャンスがあったら早い段階で使おうと思っていたし、彼らもそれに応えた」

そして柏木の奮闘をこう称える。「柏木くんはディフェンスでしっかり良いところを出してくれたし、勝負どころで3ポイントを決めてくれた。柏木くんがディフェンスで活躍したことは、竜馬くんが疲れているだけに今日のゲームの中で大きかった」

柏木はこのような狙いで第2クォーターからコートに入った。「北海道はアウトサイド中心のチームなので、そこをしっかりディフェンスで抑えること。逆にオフェンスでは向こうの外国人選手がピック&ロールに対してディフェンスができていなかったので、そこを突こうと思った」

狙いが奏功して三河は一気に追い上げ、第2クォーター残り6分13秒には柏木の3ポイントシュートで30-29と逆転。その後も攻勢は続き、前半終了時点で11点リードと試合をひっくり返した。

柏木が「第2クォーターは金丸と長谷川の調子がずっと良かった。あそこを使おうと決めてやって、それが良い方向に行った」と口にするように、彼は当たっていた2人を徹底的に使った。この10分間で金丸は17得点、長谷川は4得点を挙げ、三河に流れを引き戻した。

橋本と比江島のプレータイムを制限、金丸は『大爆発』

金丸は風邪の影響で10日、11日のイラン戦にほとんど出ていない。ただ彼は橋本や比江島と違い、体力的な消耗がない状態でチームに戻ってきていた。皮肉なことにイラン戦と17日の北海道戦では、明暗が逆になった。

第2クォーターを振り返ると、橋本のプレー時間は11秒で、比江島に至っては全休。鈴木ヘッドコーチはこう説明する。「比江島本人は大丈夫だと言っていましたけれど、シュートのタッチを見ても、ドライブした時にいつも必ず入るシュートが入らないのを見ても、調子の悪い状態だった。今日はあまり使わないようにしようと意識しながら、ゲームプランを立てた」

三河が47-36とリードして迎えた第3クォーターは橋本、比江島がコートに戻ったが、試合はなおも三河のペース。金丸の『爆発』が収まっても、桜木やアイザック・バッツ、ギャビン・エドワーズといったインサイドが得点を取っていた。第3クォーターは各選手が均等にスコアを重ねて、70-53とさらにリードを拡げる。

三河はそのままリードを保ち、最終スコア89-72で北海道を下した。

三河は金丸が33得点を挙げる大活躍。また橋本が19分6秒、比江島は21分54秒とプレータイムを抑えた中で、柏木や長谷川といったセカンドユニットの活躍が光った。

北海道では、野口が21得点、折茂武彦が14得点とベテランシューターが奮闘した。名古屋ダイヤモンドドルフィンズを退団したジョーダン・バチンスキーは、この試合が北海道でのデビュー戦。218㎝というBリーグ最大のビッグマンは、ダニエル・ミラーとともにインサイドの軸として期待されたが、練習に加わってまだ2日ということで特にディフェンス面で連携不足を露呈した。

水野宏太ヘッドコーチはバチンスキーの出来をこう分析する。「ボールと人の動く連動性というテーマでやっている中で、途中に来てやることは簡単でない。チームとしてどうバチンスキーの良さを出していくかは、まだ半分もできていないと思う。しっかり2日間で覚えた部分があったし、考える力を持っている」

今日の第2戦は14時ティップオフとなる。