ハイペース&高FG%同士の対決、ハイスコアゲームに期待
■チームスタッツ傾向
滋賀レイクス(44勝16敗/勝率.733/西1位/PO進出順位2位)
シーズン序盤こそ勝率5割と苦しんだものの、以降は9連勝や2度の8連勝など躍進を遂げて地区優勝を果たした。リーグ1位のファストブレークポイントが示すように、ハイペースゲームを得意としている。ゆえにターンオーバーが多いのが玉にきずではあるものの、スティール数も多いため、しっかり守ってスピーディに攻められるかどうかが勝敗の鍵となる。
青森ワッツ(29勝31敗/勝率.483/東4位/PO進出順位7位)
山形ワイヴァンズと最後まで地区3位争いをしたものの、レギュラーシーズン最後の4試合で連敗しワイルドカード枠でプレーオフに出場。チームスタッツは滋賀と似ている部分が多く、ハイペースかつ2ポイントシュートを主体に得点を重ねてくる。ディフェンス面でもろさが出る試合も多いため、取られたら取り返すノーガードな戦いになる可能性もあるだろう。
■直接対決
滋賀 84-91 青森(11月18日)
滋賀 94-81 青森(11月19日)
11月の対戦であるため参考にならない部分もあるが、1勝1敗でいずれもハイスコアゲームとなった。スタッツが量産される可能性が高いカードだ。
活躍が期待される注目選手
ファンタジーポイント(以下、FP)がチーム内で高い選手を日本人選手と外国籍選手から1名ずつピックアップする。
■滋賀レイクス
湧川颯斗(PG・獲得価格10万円)
FP:16.6(11.0得点、1.4リバウンド、1.9アシスト、0.8スティール、0.1ブロック、1.0ターンオーバー)
高卒ルーキーながら、クロージングを任されるほどの信頼を得てチームの主力となっている。レギュラーシーズン中には24得点や10アシストといった驚きのスタッツを多く残しており、プレーオフでもチームに勢いを与える一端を担うだろう。身長194cmとポイントガードとしてはサイズもあるため、リバウンドに期待できるのも魅力だ。
ブロック・モータム(PF・獲得価格28万円)
FP:32.4(13.3得点、10.3リバウンド、2.0アシスト、1.3スティール、0.7ブロック、1.5ターンオーバー)
42.1%という高確率な3ポイントシュートを武器に、シーズンハイとして38得点を挙げる爆発力を持つ。センターに川真田紘也を据えたビッグラインナップの際には、ウイングプレーヤーとしてスコアラーモードになるので見逃せない。獲得価格と期待できるFPのバランスはかなり良いと言えるだろう。なお、レギュラーシーズン最終戦は欠場している。
■青森ワッツ
池田祐一(PG・獲得価格17万円)
FP:24.0(9.3得点、2.0リバウンド、7.9アシスト、1.3スティール、0.1ブロック、2.5ターンオーバー)
アシスト王に輝くなどスタッツを量産し、B2の日本人選手としては最も高いFPを叩き出した。シーズン終盤には先発起用が定着し、30分前後の出場時間を得ている。アシストもさることながら、得点やスティールでの貢献も大きい。滋賀のペースの速いバスケに対抗するためにも、勝ち気でアグレッシブな池田のプレーに期待したい。
ジョーダン・ハミルトン(SF/PF・獲得価格60万円)
FP:41.7(20.8得点、10.4リバウンド、4.0アシスト、1.6スティール、0.4ブロック、2.2ターンオーバー)
得点、リバウンド、アシスト、スティールの4部門でトップ10入りし、オールラウンダーとして力を発揮。3月末の熊本ヴォルターズ戦では44得点を挙げるアンストッパブルな活躍も見せた。西宮ストークス(当時)所属の昨シーズンのプレーオフで、アップセットの原動力になった再現ができるか注目だ。