ジョルディ・フェルナンデス

ワールドカップ2023ではカナダ代表のHCとして銅メダルを獲得

ネッツは新ヘッドコーチにジョルディ・フェルナンデスが就任することを発表した。スペイン出身、41歳のフェルナンデスは直近の2シーズンでキングスのアソシエイトヘッドコーチを務めてきた。それ以前は2016-17シーズンから6年間に渡ってナゲッツでアシスタントコーチを務め、2009-10シーズンからの4年間はキャバリアーズで育成コーチを経験している。また、NBA初のスペイン生まれの指揮官となる。

フェルナンデスは次のように意気込みを語っている。「ヘッドコーチとしてネッツを率いるのは本当にありがたいことだ。この才能豊かな選手たちと一緒に仕事をすることを切望し、チームを前に進めていきたい」

ネッツのショーン・マークスGMは、複数の候補者の中からフェルナンデスに舵取り役を任せた理由をこう語る。「6週間に渡り選考作業を進めていくにつれ、ジョルディがチームを前進させるための最高のコーチであることが次第に明らかになっていった。彼は世界中を渡り歩いたコーチングキャリアで得た、多様な経験と知識をチームにもたらしてくれる」

GMが言及するようにフェルナンデスは、NBA以外の舞台でもコーチ業を経験してきた。母国スペインのU19代表、フル代表でのアシスタントに加え、東京五輪ではナイジェリア代表でキングスと同じくマイク・ブラウンヘッドコーチの下でアシスタントを務めた。また、ワールドカップ2023ではカナダ代表のヘッドコーチとして、チームを銅メダル獲得に導いている。

今シーズンのネッツは32勝50敗と低迷。21勝33敗の時点でジャック・ボーンヘッドコーチを更迭し、ケビン・オーリーが暫定ヘッドコーチとして率いていたが状況は好転せず、プレーオフ連続出場が5シーズンで途絶えてしまった。ミケル・ブリッジス、キャム・トーマスとチームの軸となれる選手をどのように生かすか。戦術、ロスター構築を含め、フェルナンデスの手腕に期待がかかる。