ユドニス・ハズレム

写真=Getty Images

ヒート一筋16年のベテラン

ドウェイン・ウェイドの『ラストダンス』もカウントダウンが始まろうとしているレギュラーシーズン後半時期に、ウェイドと同期のユドニス・ハズレムもまた、今後について熟考している。

昨年の秋には、ハズレムも今シーズン終了後に現役を引退すると伝えられたが、本人は来シーズンも現役を続ける方向に気持ちが傾いていると、『Miami Herald』に語った。

「来シーズンもやる方向で考えている。まだ100%決めたわけではないけれどね。ただ、心身共に100%の状態だし、チームが向かおうとしているところに行く上で役に立てる」

ハズレムは、今シーズン終了後にチームのCEOと相談する予定だという。もし来シーズンも現役を続けるのなら、ヒートとベテラン最低保障額での契約になるだろう。

今シーズンはトータル14分しかプレーしていないが、ハズレムの存在はチームにとって大きい。昨春の話ではあるが、ゴラン・ドラギッチは「チームの外からでは、彼の存在について説明するのは難しいよ」と語った。「周りは、彼のことを『出場していない選手』と言うだろうけれど、どれほど大きなものをチームにもたらしているか、彼らは理解していない。特に、彼の経験と、リーダーシップは非常に大きいんだ」

これまでハズレムは、ウェイドと同じタイミングでコートを去りたいと話してきた。だが、お互いが歩んできたキャリアの違いに気づき、必ずしも同じ時期に引退する必要はないと、考えを改めようとしている。

「(もう1年)やろうという方向で考えている。ドウェインが引退するにあたって、思うところもあるんだ。たしかに彼とは同期で、一緒に引退したかった。でも、彼が歩んできた道と、自分が歩んできた道は違う。離れ離れになるわけではないしね。彼とは、このチームで一緒に終われる。でも、同じタイミングで引退しないといけないわけでもない。お互いが歩んできたキャリアの違いに気づいてから、そういう風に考えられているんだ」