プレーイン回避へ、カンファレンス6位のペリカンズと1ゲーム差に肉薄

西カンファレンス7位のサンズは現地1日、アウェーで同6位のペリカンズと対戦。プレーイン・トーナメント回避となる西カンファレンス6位の座を争うライバル相手に、デビン・ブッカーが52得点と大暴れし124-111と勝利を収めた。これでサンズはペリカンズとのゲーム差を1に縮めている。

第1クォーター、サンズはブッカーがこのクォーターだけで3ポイントシュート7本中5本成功を含む24得点とエンジン全開でチームを牽引し、46-28とビッグクォーターを作って主導権を握る。その後も2桁リードをキープするサンズに対し、ペリカンズも意地を見せ、残り約3分には7点差にまで詰め寄る。だが、サンズはこの劣勢をブッカーの連続得点で断ち切り、貴重な勝利を挙げた。

ブッカーは、対ペリカンズ戦では今年1月19日に52得点、2022年12月12日に58得点をマークしており、これで3試合連続の50点以上とお得意様にしている。ちなみに同一チーム相手の3試合連続50得点以上は、NBAの長い歴史においても1960年、70年代に活躍した伝説の名選手ウィルト・チェンバレン以来という快挙だ。

ブッカーにとって会場のニューオリンズは、生まれ育ったミシシッピ州モスポイントの近くで地元凱旋ゲームとなる。それだけに今回も親類、友人など40人以上が観戦に訪れており、大切な人たちの前での活躍について「とても意味があること」と語っている。

「僕の家族もこの3試合の内、2試合を見ている。また、ウィルト(チェンバレン)に関係することで自分の名前が取り上げられるのはめったにないこと。それは、自分が特別なことを成し遂げた時だ」

ブッカーと並ぶサンズの大黒柱ケビン・デュラントは、「デジャブのようだった。 彼が得点を量産している時も、彼が再び(ペリカンズ戦で)大暴れするとは信じられなかったよ」と同僚の活躍を振り返った。

サンズの残りレギュラーシーズンは7試合で、ティンバーウルブズ、クリッパーズと2試合、キングス、キャバリアーズ、ペリカンズと1試合と難敵ばかりだ。だからこそ、このタフな日程を乗り越えてプレーイン・トーナメント回避の6位以上となれたら大きな弾みがつく。そのためには、デュラントとともにブッカーの支配的なプレーも欠かせない。