Bプレミアのオンザコートフリーは継続、Bワン以下は要検討
Bリーグは都内で会見を開き、2026-27シーズンよりスタートする『B.革新』の競技まわりに関わる制度設計詳細について発表した。
そもそも『B.革新』は「ライセンス基準の引き上げ」、「エクスパンショ型リーグへ移行(競技成績による昇降格廃止)」、「アグレッシブな制度設計(サラリーキャップ等)」を3大革新項目とし、「クラブ経営を強固にするための事業投資を促進し、着実な成長と持続的な地域創生につなげる」ことを目的としている。
ディビジョンは『B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)』、『B.LEAGUE ONE(Bワン)』、『B.LEAGUE NEXT(Nネクスト)』の3つに分かれ、今回そのサラリーキャップが明らかになった。
Bプレミアがキャップ(上限)8億円、フロア(下限)5億円。Bワンがキャップ4億円、フロア1.5億円と設定(仮ライセンスはフロア1億円)。また、登録選手のうち1名が報酬1.5億円以上でも1.5億円として計上する『スター選手条項』が導入される。リーグは違反した場合は除名やシーズン活動停止などの厳罰を検討しているという。
また、Bプレミアでは選手登録人数が13名から14名へ増加し、オンザコートフリーが決定。登録およびエントリーにおける外国籍選手3名、帰化/アジア枠1名の上限は変わらないが、ヘッドコーチの采配で自由に選択できる環境を作る視点もあり、オンザコート4で戦うことが可能となる。BワンとBネクストのオンザコートについては、Bプレミアのクラブ数が未確定のため、当初予定していた「1-2-1-2」ではなく、再議論される予定だ。
ドラフトについては、2026年から毎年1月にウェバー指名方式で最低2巡目まで実施することが決定。国内の学生だけでなく海外の大学に在学中の選手やNBAを除く海外リーグで2年以内プレーした若手選手も対象となり、2年契約+プレイヤーオプション、もしくは3年契約の2通りに。初回の指名順決定方法は検討中だが、2027年からはチーム成績に応じた指名順抽選を行ったうえでドラフトが開催されるという。ドラフト申請期間は9月1日~12月中旬で、選手が指名されたクラブとの契約を拒否した場合、そのシーズンはBプレミアクラブと契約はできない。
カーディングやポストシーズンに関しても詳細が決定。Bプレミアはレギュラーシーズン60試合のリーグ戦で、週末同一開催を28試合、週分散単一開催を32試合実施。BワンとBネクストに関しては、クラブ数が決定次第、最終議論する予定だ。Bプレミアは8クラブがポストシーズンに進出し、セミファイナルまでは1日おきの3試合想定で2戦先勝方式。ファイナルはホーム&アウェーの3戦先勝方式となる。