スコッティ・バーンズ

ラプターズの『顔』となったバーンズは初選出

今年のNBAオールスターは現地2月18日にインディアナポリスで開催される。投票で決められるスターター、ヘッドコーチからの推薦によるリザーブの各チーム12選手はすでに発表されているが、ケガにより欠場するジョエル・エンビードとジュリアス・ランドルの代役として、NBAコミッショナーの推薦を受けたホークスのトレイ・ヤング、ラプターズのスコッティ・バーンズが出場することになった

バーンズはキャリア3年目で初のオールスター選出。2021年のNBAドラフト1巡目4位でラプターズに指名された彼は、1年目にルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。3年目の今シーズンは、オフにフレッド・バンブリートが、シーズン途中でOG・アヌノビーとパスカル・シアカムが去ったチームの『新たな顔』となり、ここまですべてキャリアハイとなる平均20.2得点、8.1リバウンド、5.8アシスト、1.5ブロック、1.2スティールを記録している。

再建へと舵を切ったラプターズは17勝33敗と勝てておらず、これがバーンズのリザーブでの選出を妨げたのだろうが、頼りになる『兄貴たち』がいなくなったチームで、バーンズの活躍とリーダーとしての姿勢は際立っている。すべての試合でシュートが決まるとは限らないが、まだ22歳の彼が調子の良し悪しにかかわらずチームを引っ張る気概を見せているのは心強い。

自分自身の成長についてバーンズは「毎日が自分への挑戦だと思っている」と語っている。「どの試合でもできる限りのベストを発揮し、レベルの高いバスケの中で勝利を目指す。どんな試合でも勝ちに行くことが、今の僕が最もフォーカスしていることなんだ」

「調子の良い日もあるし、そうでない日もある。思いがけず上手くいく日もあるし、ちゃんとやっているはずなのに結果に繋がらない日もある。みんながフラストレーションを抱えてしまうこともあるけど、長いシーズンを戦う上で安定した力を発揮するには、そのたびにチームとしての結束を確認することが大事だ。そのチャレンジを続けていくことが、僕たち自身が良いポジションに連れていってくれると思っているよ」

エンビードはMVPを受賞した昨シーズンを上回るパフォーマンスを見せていたが、無理がたたって左膝の半月板を手術することに。4週間後に再評価を受けるが、順調に回復しても復帰できるのはレギュラーシーズンの終盤になると予想される。ランドルは肩の脱臼で1月末から戦線離脱中で、まだ復帰には2週間から3週間を要する見込み。