マルク・ガソル

写真=Getty Images

「永久欠番とする日を心待ちにしている」

グリズリーズは、チーム再建に伴い、11年間チームに貢献したマルク・ガソルをラプターズにトレードする決断を下した。事前にトレード要員とすることを本人に伝えていたとはいえ、ガソルも、オーナーのロバート・ペラも、その胸中は複雑だったに違いない。トレードが成立した翌日の2月8日、ペラは、ガソルへの感謝を言葉にした。

グリズリーズが発表したペラの声明文は、以下の通り。

「この11年、マルクはチームメートとして、スター選手として、そしてチームの柱としてチームに一身を捧げてくれました。プレーに魂と情熱を注ぎ、7年連続(2010-11シーズン〜2016-17シーズン)でプレーオフに導いてくれました。しかし、マルクが球団のためにしてくれたことは、バスケットボールを超えるものでした。彼は、コート内外で球団のアイデンティティを構築してくれたコアメンバーの一人であり、メンフィスの街から愛された存在でした。球団を代表し、グリズリーズとメンフィスのために心血を注いでくれた彼に、感謝の気持ちを伝えさせてもらいます。彼がこのチームと街に与えてくれた影響は、これからも生き続けます。そしていつの日か、彼をホームであるメンフィスで歓迎し、33番のジャージーを永久欠番とする日を心待ちにしています。ザック(ランドルフ)とトニー(アレン)のジャージーと共に、フェデックス・フォーラムで掲げられる日を、楽しみにしています」

ガソルも、球団にとって苦渋の決断だったことを理解している。トレード成立後、彼はTwitterに次のメッセージを投稿した。

「(トレードが)成立したのだから満足している。だから、悲しくなんてない」

別々の道を歩むことになった両者だが、球団も、メンフィスのファンも、ガソルの功績を称え続けるだろう。オーナーの声明にもあるように、ガソルが球団史上3人目の永久欠番選手となる日は、そう遠くないはずだ。