新エースのスコッティ・バーンズ「シアカムは兄として慕っていた」

ラプターズは現地1月17日、ホームでヒートと対戦。中心選手パスカル・シアカムがペイサーズにトレードで去った中、ゲイリー・トレントJr.の28得点など残ったメンバーたちが奮闘し、121-97と圧勝した。

第1クォーター、ラプターズはこのクォーターだけで3ポイントシュート10本中7本成功といきなり長距離砲が火を噴く。守ってはタフなディフェンスでタフショットを打たせ続け、いきなり41-18と大きく突き放す。第2クォーターに入ってもトレントJr.や26得点を挙げたRJ・バレットを中心に確実にシュートを決め、前半で35点の大量リードを奪うと、その後も危なげない試合展開で逃げ切った。

本日のヒーローであるトレントJr.は、シアカムの件について「結局のところ、僕たちはプロであり、どんなリーグでプレーしていて、どのようなことが行われるのか理解している。もちろん、この変化は大きいものだ」と語る。

当然のようにチームメートとの別れは寂しいもの。だが、同時にトレントJr.はNBAの厳しい生存競争で居場所をつかむために、シアカムの移籍によって生まれたチャンスをモノにしたいと続ける。「何年も一緒にプレーし、ともに戦い、最高と最低の状態を見ることで関係を築くことができる。どんなチャンスでも、自分がどれだけチームの助けになれるのかをアピールするだけだ。今日はチームメートが僕のチャンスを見つけ出してくれて決め続けることができた」

開幕当初から予想されていたことだが、シアカム、そしてOG・アヌノビーを相次いで放出したことでラプターズは完全に新たなサイクルに入った。新しいチームの顔となるのは、3年目のスコッティ・バーンズとなる。

シアカムについて「彼のことは兄として慕っていた」と言うバーンズだが、「もちろん心が痛むけど、前に進んで戦い続けるだけだ」とも言い、自身がエースの重積を担う覚悟はできている。