ポール・ジョージ

「いざという時に僕らは良いチームになれる」

現地12月26日、クリッパーズはホーネッツとの試合に113-104で勝利した。第4クォーター序盤に一度は逆転を許したものの、そこから14-0のランで再逆転し、一気に突き放した。カワイ・レナードが左臀部の痛みで3試合連続の欠場となったが、ディフェンスもオフェンスも勝負どころで一段階ギアを上げ、ポール・ジョージの3ポイントシュートで111-100とした残り1分半で試合を決めた。

カワイ不在で直近のサンダー戦、セルティックス戦では大差で敗れたが、ズルズルと連敗を伸ばすことはなかった。ジョージは言う。「カワイは僕らの重要な戦力だけど、たとえ彼を欠いても補うだけの用意がこのチームにはある。ネクスト・マン・アップの精神で、誰かが不在でも僕らは前に進み続けるんだ」

サンダー戦では134失点、セルティックス戦では145失点で、指揮官タロン・ルーは「ディフェンスで良い仕事ができなかった。フィジカルに行かず、リバウンドの気持ちも足りなかった。その理由はカワイの欠場ではなく、自分たちのマインドセットだ」と言い、改善を約束していた。

この試合もペイントエリアでホーネッツが優位に立っていたが、第4クォーターの勝負どころで流れが変わった。攻撃でも守備でも、クリッパーズがペイントエリアを支配し始めた。個人として目立ったのはラッセル・ウェストブルック、イビチャ・ズバッツといったところだが、チーム全体のメンタルがようやくルーの望む方向に向いた結果だ。

25得点を挙げたポール・ジョージは「シュートが当たっていなかったからこそディフェンスで頑張る必要があった。ペイントタッチをさせず、ペイントアタックをさせず、シュートにプレッシャーをかけていく。そういう部分で良い仕事ができたと思う」と言う。

「僕らは船を走らせ続ける。カワイはいずれ元気に戻ってきてくれる。僕らはそれを期待しつつ、結果が出ても出なくても誰かがいてもいなくても、進み続ける。それが僕らの仕事だ。好不調の波はあるだろうけど、いざという時に僕らは良いチームになれるはずだ」