ハイメ・ハケス・Jr.

ヒートのスポールストラHCは、クリスマスゲーム9戦全勝と無敗神話を守る

現地25日、セブンティシクサーズとヒートのクリスマスゲームは、新人ハイメ・ハケスJr.がキャリアハイの31得点に加えて10リバウンドと大活躍したヒートが119-113で制した。これで3連勝のヒートは、ここ10試合で7勝と調子を上げている。

この試合はシクサーズのジョエル・エンビード、ヒートのジミー・バトラーと両チームの大黒柱が欠場。試合の先手を取ったのはヒートで、第2クォーターにタイラー・ヒーローの活躍などで37-27と突き放し、前半で2️桁のリードを奪う。

後半に入ってもヒートの流れは続き、第3クォーター序盤にはハケスJr.の3ポイントシュートで70-49と大量リードを奪う。だが、ここからシクサーズの反撃が始まる。ケリー・ウーブレイJr.、ディアンソニー・メルトンらを中心にバランス良く得点を重ねていき、第3クォーター終了時には86-86と追いついた。

嫌な流れで第4クォーターを迎えたヒートだが、ここ一番でバム・アデバヨ、ダンカン・ロビンソンと経験豊富なベテランたちが仕事をしっかり遂行する。一進一退の攻防が続く中、4点リードで迎えた残り2分半にアデバヨが、ヒーローの外れたシュートをティップインで押し込む。さらに次のオフェンスでロビンソンが得意の3ポイントシュートを沈め、残り2分で9点リードと突き放し、粘るシクサーズを振り切った。

この試合のヒーローであるハケスJr.は、第4クォーターだけで10得点を挙げるなど、勝負所でも存在感を発揮。「素晴らしい勝利だ。クリスマスにキャリア最高の試合となった」と喜び、次のようにクリスマスゲームで活躍できたことの意味を強調した。

「クリスマスの試合を見て、僕は育ってきた。このような瞬間のために、これまで夜遅くまでジムで過ごすなど、全てのハードワークをやってきたんだ」

ちなみにルーキーが、クリスマスゲームで1試合25得点10リバウンド以上を記録するのは1985年のパトリック・ユーイング以来。また、ヒートのエリック・スポールストラヘッドコーチは、今日の勝利でクリスマスゲーム9戦全勝となった。これはクリスマスゲームのリーグ記録であり、スポールストラは「信じられないくらい栄誉なことだ。当然のこととは思いたくない。本当に意味のあることだ。クリスマスでプレーするとことは、優勝を狙えるチームと見られている証だからね」と語っている。

今オフ、ヒートはゲイブ・ビンセント、マックス・ストゥルースと昨シーズンのファイナル進出に貢献した2人の名脇役が移籍。さらにデイミアン・リラードの獲得に失敗するなど、思うような戦力補強ができなかった。だが、ドラフト1巡全体18位指名で加入したハケスJr.が、即戦力の働きを見せることで、そういったマイナス要素を感じさせない戦いぶりを見せてきている。