第4クォーター、わずか6分の出場で21得点の大爆発を見せる
クリッパーズは現地18日、アウェーでペイサーズと対戦。ジェームズ・ハーデンが35得点9アシスト、カワイ・レナードが28得点、ポール・ジョージが27得点を挙げる爆発的なオフェンスで151-127と快勝した。これでクリッパーズは8連勝となり、今シーズン16勝目を挙げている。
試合は立ち上がりから両チームともに確率よくシュートを沈め、第1クォーターは37-38でペイサーズがリード。その後、シュート確率が落ちてきたペイサーズに対し、クリッパーズは引き続き精度の高いシュートを決め続けて逆転に成功。第3クォーター終了時点で20点の大量リードを奪う。
第4クォーター、なんとか巻き返しを図りたいペイサーズだったが、クリッパーズはハーデンがこのクォーター約6分の出場で21得点と驚異的なプレーで試合を支配。残り約6分で137-108とさらにペイサーズを突き放し、盤石の試合運びで早々に勝負を決めた。
この日のヒーローであるハーデンは、試合後のオンコートインタビューで「今、僕たちは本当に良いプレーができている。これを継続して出せるようにしたい。そして、全ての試合が新しいチャレンジという姿勢で臨んでいるんだ」と、調子の良さに自信を見せる。
シーズン序盤、ハーデン加入当初のクリッパーズは、既存戦力と新加入組がうまく噛み合わずに負けが続いていた。しかし、ラッセル・ウェストブルックのベンチスタートなど様々なアジャストメントを行う中で、チーム力は着実に高まっているとハーデンは続ける。
「試合を重ねるごとにケミストリーを構築できている。まだ、長い道のりの途中だけど、僕たちは間違いなく正しい方向に進んでいる」
現地16日のニックス戦で144-122で勝利するなど、今のクリッパーズは特にオフェンス面の好調さが目立っている。だが、レナードは「僕たちは、得点をするためにプレーしていない。まずはクォーターで勝つことを目指している。もし、20点リードしていても、引き続き自分たちの仕事を遂行し、効果的にプレーするだけだ」と、どんな状況でもやるべきことにフォーカスすることが重要と強調する。
紆余曲折はあるにせよ、今のクリッパーズは各選手の持っているポテンシャルを発揮させる戦い方を見出してきている。このまま中心選手に故障者が出ずに、実戦経験を積み重ねていければ名実ともに優勝候補の仲間入りを果たすはずだ。