写真=Getty Images

ジョーダン、ヘイワード、ウォーカーはオールスター初出場

2月19日にニューオーリンズのスムージー・キング・センターで開催されるNBAオールスター2017の東西カンファレンス・リザーブ選手が発表された。

NBA全30チームのヘッドコーチの投票で決まるリザーブ選手には、先週発表された先発に負けない豪華選手が顔を連ねている。

東カンファレンス・リザーブ
カイル・ラウリー(ラプターズ)
アイザイア・トーマス(セルティックス)
ジョン・ウォール(ウィザーズ)
ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)
ポール・ジョージ(ペイサーズ)
ポール・ミルサップ(ホークス)
ケビン・ラブ(キャバリアーズ)

西カンファレンス・リザーブ
ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)
クレイ・トンプソンウォリアーズ)
ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
デマーカス・カズンズ(キングス)
マーク・ガソル(グリズリーズ)
デアンドレ・ジョーダン(クリッパーズ)
ゴードン・ヘイワード(ジャズ)

いずれも各チームを代表するビッグネームばかりだが、東はガードが4選手も入った『スモール』で、西は7フッター(213cm)超のカズンズ、ガソル、ジョーダンを含む『ビッグ』なラインナップになったのは興味深い特徴だ。今回の初出場者はウォーカー、ジョーダン、ヘイワードの3選手で、キャリアハイ、リーグ1位の個人成績を残している選手たちばかりだ。

先発発表から1週間が経つ今も、ウェストブルックとトーマスの落選に異論を唱える声は後を絶たない。ウェストブルックは、1月25日のペリカンズ戦で27得点12リバウンド10アシストを記録し、今シーズン早くも23回目のトリプル・ダブルを達成。キャリア通算でも60回に到達し、ラリー・バードの59回を抜いて歴代単独5位となるトリプル・ダブル数に到達している。レギュラーシーズン46試合を終えて23回という驚異的なペースを今後も維持した場合、NBA史上唯一『平均トリプル・ダブル』を成し遂げたオスカー・ロバートソンが1961-62シーズンに記録した、1シーズンでのNBA記録41回にまで伸びる可能性がある。

トーマスは今シーズンも成長を続け、キャリアハイとなる平均29.1得点を記録。2年連続の出場となったが、ファン、現役選手、メディアからの投票でも高評価だっただけに、先発に相応しい実力の持ち主だ。

東リザーブのジョージは、昨年の大会で球宴新記録となる9本の3ポイントシュート成功を含む41得点の大活躍を見せた。東カンファレンス先発のレブロン・ジェームズ、カイリー・アービングに続きキャブズから3人目の選出となったラブは4回目の出場。ホークスから出場となるミルサップは、4年連続の球宴出場だ。ウィザーズの司令塔ウォールは4年連続の出場。今シーズンはキャリアハイの平均23.1得点という成績を残している。

カズンズ3年連続、ガソルはキャリア3回目の出場。リーグ首位のウォリアーズでバイプレーヤーとして活躍するグリーンは2年連続、ステフィン・カリーと『スプラッシュ・ブラザーズ』を組むトンプソンは3年連続の出場となる。

東のリザーブにカーメロ・アンソニー(ニックス)とドウェイン・ウェイド(ブルズ)が選出されなかったのはサプライズだ。しかし、誰よりも現場を知る各チームの指揮官の投票により決まることを考えれば、NBAでも世代交代が進んでいると言える。西のリザーブから漏れたクリス・ポールは負傷により今大会を欠場するが、トレイルブレイザーズのエースであるデイミアン・リラードは落選。平均トリプル・ダブルを継続しているウェストブルックが先発から漏れたことも加えて考えると、オールスターの舞台に立つには個人成績もさることながら、チームを勝たせられているかも問われたということだろう。

とはいえ、超豪華で多種多様な選手によるオールスターチームが結成された。一夜限りのお祭りで、どんな連携、ケミストリーが生まれるのか、そしてオールスター新記録が誕生するのか、3週間後の試合が楽しみでならない。

オールスター出場が途切れたカーメロとウェイド。昨年のオールスターでは先発だっただけに驚きの結果となった。