シボドーヘッドコーチ「彼の代わりは全員で、それが私たちのやり方だ」

ニックスの先発センターを務めるミッチェル・ロビンソンが、現地8日のセルティックス戦で痛めた足首の手術を行ったことが明らかになった。全治8週間から10週間と見られており、少なくとも2カ月に渡ってニックスはゴール下の要を欠くことになる。負傷した試合後、ニックスのトム・シボドーヘッドコーチ、ロビンソン本人ともに軽傷の見込みと語っ ていた。しかし、実際は予想外の重傷で、長期の離脱を余儀なくされた。

25歳のロビンソンは、今シーズンここまで全21試合に先発出場、平均6.2得点は自己ワーストに留まる一方で、キャリア初の2桁以上となる平均10.3リバウンドを記録。特にオフェンスリバウンドは平均5.3本と、ここまでリーグトップの数字を残す活躍ぶり。オフェンス、ディフェンス共にレーティングでトップ10以内に入るニックスのバランスの取れた戦いを縁の下の力持ちとして支えていた。

シボドーヘッドコーチは、「ミッチ(ロビンソン)のような選手を欠くのは辛い。そして彼の代役は、誰か1人の選手が担うものではない」と語り、チーム全員で穴を埋めていくと強調する。

「彼の代わりは全員で、それが私たちのやり方だ。それを十分にできる戦力だと感じている。素晴らしいチームディフェンスをすることができ、今年は傑出したリバウンド力を見せてきた。ただ、もっとチームとしてプレーしないといけない。それが、これからのチャレンジだ」

ロビンソンの欠場初戦となった現地11日のラプターズ戦で、ニックスは136-130で勝利した。先発センターを務めたのは3年目のジェリコ・シムズだった。この一戦まで1試合平均3分以下のプレータイムだったシムズは、21分の出場で2得点7リバウンドを記録した。さらに同じビッグマンのアイザイア・ハーテンシュタインも27分出場で、11得点8リバウンド2スティールと奮闘していた。

チームで守る意識をより強めるとともに、シムズ、ハーテンシュタインの両ビッグマンがどれだけ今回のようなパフォーマンスを継続できるかも、ロビンソン不在の危機を乗り切るための重要なポイントとなってくる。