[CLOSE UP]西川貴之(レバンガ北海道)ステップアップを続ける『向上心の塊』は地元開催のイラン戦出場に意欲メラメラ!

2017/01/25
日本代表
145

文=丸山素行 写真=小永吉陽子

自分の成長のために常にベストのチャレンジができる

68人から30人に絞られた日本代表候補の中に『ウィリアム・ジョーンズカップ』で代表デビューを果たした西川貴之の名前はあった。レバンガ北海道を牽引する西川は「ステップアップ」という言葉を繰り返すストイックな若武者だ。

今回の第2回重点強化合宿ではピック&ロールの練習が重点的に行われた。「毎回新しいことを教えてもらい、普段と違うのでうまくいかないことも多いですけど、これができるようになればもっと自分がステップアップできるので刺激になります」と、西川は代表でのトレーニングに誰よりも意欲的に取り組んだ。

ディフェンスをつけずに行ったピック&ロールの動きの確認でも、西川は公式戦さながらの鋭いドライブを見せ、テクニカルアドバイザーのルカ・パヴィチェヴィッチから「グッド!」と称えられていた。自分の成長のために常にベストのチャレンジができる、それが急成長を続ける西川の秘密なのだろう。

フォワードはオフェンスでは得点が求められ、ディフェンスではエース級の相手を止めなければならない重要なポジション。日本代表においては特に競争が熾烈なポジションでもある。ただ、西川はこの点も前向きに受け止めている。「3番ポジション(フォワード)は主にエースが多いですが、そういう選手につけるというのは自分自身の成長のチャンスだと思っています。そこは自分の成長の糧というか、ステップアップするための良い経験にしたいです」

もう1回りも2回りもステップアップしないと代表に残れない

「合宿で自分の良いところを出したり、いろいろな選手のプレーを見て、学べるものを吸収して帰りたい」と言う西川。196cmのサイズに加え、スピードとシュート力も兼ね備えており、日本にとって貴重な存在であることは間違いない。

レバンガ北海道では2人の外国籍選手に続く平均12.2得点を挙げ、エースとしての働きを見せる西川だが、代表では国際経験豊富なライバルを蹴落として招集枠を勝ち取らなければいけない立場だ。

昨年夏の『ウィリアム・ジョーンズカップ』で初めて代表を経験。「その経験が生きていて、以前より余裕を持ってプレーできたり思い切ってシュートを打てています」と代表でプレーする恩恵を語ると同時に、「でも全体的にもう1回りも2回りも、オフェンスでもディフェンスでもステップアップしないと代表には残れない」と自身の厳しい立ち位置を冷静に見つめてもいる。

2月に行われるイランとの国際強化試合はレバンガ北海道のホームアリーナである北海きたえーるで行われる。地元での代表戦ということもあり、西川はこの試合への出場へ並々ならぬ意欲を燃やす。「小さな頃からずっと札幌にいたので、地元で代表の試合ができたら光栄です。選ばれたいです」

テストマッチとはいえ、5月末もしくは6月上旬に行われる東アジア選手権に向けたチームの作り込みはもう始まっている。西川がイラン戦のコートに立つためには、『地元枠』ではなく実力で招集枠をつかみ取らなければならない。もちろん競争は厳しく、先行きは困難ばかりが待ち受けている。だが彼は言うだろう、「それも刺激になります」と。