東のチームとの方がトレードを成立させやすい?
リーグ全体に衝撃を与えたアンソニー・デイビスのトレード要求だが、彼の行き先が2月7日のトレードデッドラインまでに決まるかどうかは定かではない。
そもそも、ペリカンズはデイビスを今シーズン中に手放す必要がない。だが、デイビスほどの選手が市場に出た以上、十分なトレード案を提示できるチームのフロントは、この機会を逃す手はないと考えているだろう。所属チームに対するトレード要求を公にしたとして、NBAから5万ドル(約550万円)の罰金処分を科されたデイビスの希望移籍先はレイカーズと言われているが、獲得競争に東のラプターズも参戦するかもしれない。
『Sportsnet』によれば、ラプターズはパスカル・シアカム、OG・アヌノビー、デロン・ライトらに、数年分のドラフト1巡目指名権を加えたパッケージ案を提示する可能性があるという。にわかには信じ難い話だが、ラプターズ球団社長のマサイ・ウジーリは、昨年のオフに生え抜きのデマー・デローザンを放出してまで、今シーズン終了後にフリーエージェントになるカワイ・レナードを獲得した。それもこれも優勝するためであって、もしレナードとデイビスの共闘を実現させられるなら、ライバルチームのセルティックスが『特定選手契約』に関する規約により獲得レースに参戦できない今、リスクを負ってでも成立に向けて動く可能性はゼロではないだろう。それにペリカンズにとっては、プレーオフを争うレイカーズにフランチャイズプレーヤーを渡すより、心情的には東のチームとの方がトレードを成立させやすいはず。
『ESPN』によれば、レイカーズは近日中にもペリカンズとのトレード交渉を開始するという。同じ東からは、バックスもヤニス・アデトクンボ以外はトレード要員にするという情報もある。
2月7日までに、ペリカンズが真剣になるオファーを出せるチームが現れるかどうか、推移を見守りたい。