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辛抱が必要な『チーム再建の時期』、険しい道が続く

2017年1月22日は、コービー・ブライアントが2006年のラプターズ戦で1試合での得点としてはNBA歴代2位の81得点という驚愕のパフォーマンスを披露してからちょうど11年にあたる日。

チームにとって記念すべき日に敵地でマーベリックスとの試合が組まれていた『ヤング・レイカーズ』の面々に、勝ってレジェンドの記念すべき日に華を添えようという意識があったかどうかは分からない。だが、11年前にコービーが記録した得点を下回るだけではなく、球団史上最悪の49点差で敗れるとは、誰も考えていなかったに違いない。

レイカーズは試合を通じて全クォーター22点以下に抑えられ、73-122で敗れる今シーズン最悪のパフォーマンスを披露。試合後、指揮官のルーク・ウォルトンは大敗に苛立ちながらもその感情を押し殺し、「戦っていなかった。そこに腹が立つ」と話した。「恥ずべき結果。チームとして球団として、自分たちを応援してくれているファンに顔向けできない」

ディアンジェロ・ラッセルが右ヒザとふくらはぎの負傷で今後1週間から2週間の戦線離脱となり、ルーキーのブランドン・イングラムがマブス戦の先発ポイントガードに起用された。イングラムはこれまでも何試合かで同じ起用をされて及第点を残していたものの、マブス戦では全く機能せず、チームアシスト数で11-27と大差をつけられた。

また、今シーズンのチームリバウンド数でNBAワーストのマブス(38.2)にリバウンドでも32-49と水をあけられる始末。別人のようなチームパフォーマンスについては、ウォルトンも「今日はいつものチームではなかった。ただ、そういうプレーを今夜してしまったことに苛立っている」と、話すのがやっとだった。

球団もファンも、今シーズンはウォルトンがチーム・アイデンティティを確立させようとしている時期であることは理解している。NBA史上2位の優勝16回を誇る名門チームが、このまま黙っているわけにはいかない。再び敵地でマブスと対戦する3月7日の試合で、意地を見せてもらいたい。