ドック・リバース

写真=Getty Images

透明性を高めるための提案

クリッパーズ指揮官のドック・リバースが、オールスター・リザーブチームを決めるヘッドコーチによる投票をテレビ中継すべき、という提案をした。

今年から、ファン投票で最多票を獲得したキャプテン2名が、スターター4名、ヘッドコーチ投票により選出されるリザーブを所属カンファレンスに関係なく指名してチームを編成するオールスター・ドラフトがテレビ中継されることになった影響もあるのだろう。リバースは、コーチによる投票も中継して透明性を高めるべきと主張。これには、昨年の苦い経験も関係しているようだ。

リバースは、1年前のヘッドコーチ投票が行われた際、多くのチームの指揮官からクリッパーズのルー・ウィリアムズに票を投じたと言われたにもかかわらず、ウィリアムズが落選したことに落胆したという。リバースは、今シーズンのオールスターには、チームのベストプレーヤーであるトバイアス・ハリスとウィリアムズが選出されるべきと主張しているものの、西に優れた選手が集まっていることを考えると、彼ら2人が揃って選出されるのは難しいだろう。特に競争相手が揃っているのはガードだ。先日キャリア初のトリプル・ダブルを達成したウィリアムズは、今シーズン44試合に出場して平均18.6得点、3.0リバウンド、5.2アシストという立派なスタッツを残しているのだが、今シーズンも平均トリプル・ダブル(21.6得点、10.8リバウンド、10.7アシスト)を記録しているサンダーのラッセル・ウェストブルック 、トレイルブレイザーズのエースであるデイミアン・リラード、ウォリアーズの狙撃手クレイ・トンプソン、そして欧州のワンダーボーイことマーベリックス新人ルカ・ドンチッチらが揃うポジションでは、分が悪い。

仮にクリッパーズからリザーブに選出される選手が出なかったとしても、来年からはヘッドコーチ投票の様子も公開される形で行われる可能性はある。果たして、リバースの提案にNBAは首を縦に振るのだろうか。