渡邊雄太

最終クォーターに追いつくも逆転に至らず

サンズがホームにスパーズを迎えた一戦はビクター・ウェンバニャマにキャリアハイの38得点を許し、121-132で敗れた。これでサンズは2勝3敗と黒星が先行することに。

サンズは序盤から劣勢を強いられた。誰もが積極的に放つスパーズの長距離砲を止められず、第1クォーターだけで13本中8本の3ポイントシュートを許してしまう。ケビン・デュラントが個で打開するも単発となってしまい、20-39と出鼻を挫かれた。

第1クォーター中盤からコートに立った渡邊雄太は、第2クォーターもそのまま出場すると、ファーストオフェンスで速攻からダンクを決めて初得点を挙げる。ここまで無得点だったデビン・ブッカーが調子を取り戻しオフェンスを牽引したが、連携の取れたスパーズオフェンスをストップできず、20点ビハインドで前半を終えた。

その後も攻守ともにウェンバニャマの高さに苦戦し、14点差で最終クォーターを迎えたが、ここからサンズの反撃が始まる。ブッカーを中心とした積極的なアタックで連続得点を奪うと、開始2分強で点差を1桁に。さらに勢いに乗るサンズはケイタ・ベイツ・ジョップやドリュー・ユーバンクスらがインサイドで粘り強いプレーで得点すると、エースのデュラントがプルアップスリーで続いた。そして、残り4分21秒、ジョップがコーナースリーを沈めてついに同点に追いついた。

しかし、サンズの前にウェンバニャマが立ちはだかった。ウェンバニャマは連続でシュートファウルを誘い、フリースローをしっかり沈めてリードを保つと、その後も3ポイントシュートにミドルシュートと、ドラフト1位のポテンシャルを発揮。約2分強の間に10得点を固めて、追いすがるサンズを突き放した。

サンズはブッカーが31得点13アシスト、デュラントが28得点とダブルエースが活躍したが、ディフェンスが機能せずに敗れた。渡邊は今シーズン最長となる26分のプレータイムを得たが、4本放った3ポイントシュートはすべて外れ3得点に留まった。フロアバランスを整え、献身的なプレーが評価されているからこそ、長時間のプレータイムを与えられたが、最終クォーターにオープンの3ポイントシュートを2本外し、ディフェンスでもマークマンに何度も3ポイントシュートを許してしまうなど指揮官の期待に応えられなかった。