ヌルキッチのパス能力も信頼「実質的にポイントガードを担える」
今オフ、サンズは昨シーズン途中のケビン・デュラント獲得に続いて積極的なトレードを実施しブラッドリー・ビール、ユスフ・ヌルキッチといった即戦力を獲得した。一方で先発メンバーのクリス・ポール、ディアンドレ・エイトンなどがチームを去り、さらにキャメロン・ペインもトレードで放出したことで、ここ3シーズンに渡ってチームをまとめていた司令塔コンビが揃っていなくなった。
サンズは新たなポイントガードの補強をせずに今シーズンを迎え、生え抜きの大スターであるシューティングガードのデビン・ブッカーと、同じくこれまで2番ポジションを本職としているビールがバックコートを担う。年々、ポジションレスの傾向が高まっている中、正統派の司令塔がいない編成を疑問視する声も上がっている。
しかし、サンズのグレイソン・アレンはこの点について心配していない。9月末にデイミアン・リラードを中心とした3チームが絡む大型トレードでヌルキッチと共に加入したシューターのアレンは、「僕たちにポイントガードは必要ないと思う」と語る。
「僕たちのビッグスリー(デュラント、ブッカー、ビール)は得点を取り、プレーメーカーでもある。彼らが、自分たちのプレーをするだけでいい。3人がそれぞれ異なる位置にいることで、効果的なプレーメーカーになれる」
また、アレンはヌルキッチの非凡なパスセンスにも信頼を寄せている。「そしてヌーク(ヌルキッチ)もいる。彼と僕が一緒にプレーしている時、特にヌークはトップの位置でボールを持ち、実質的にポイントガードを担える」
アレンや渡邊雄太など、3ポイントシュートを得意とする選手たちが本領を発揮するには、彼らにパスをさばいてくれる選手の助けが欠かせない。本職のポイントガード抜きで、アレンや渡邊のシュート機会を次々と生み出していけるかどうかは、新生サンズの注目ポイントの1つだ。