選手層の薄さを懸念する声を一蹴「いろいろな事をできる選手がたくさんいて、興奮するシーズンになるだろう」

今オフ、セルティックスはチームの精神的支柱であったマーカス・スマートと昨シーズンのシックスマン賞を受賞したマルコム・ブログトンをトレードで放出。前バックスのドリュー・ホリデーを獲得するという大きなプラス要素もあったが、実績があるのは彼とデリック・ホワイトの2人のみとなった。

2021-22シーズン途中にスパーズから加入したホワイトは、昨シーズン70試合の先発を含む82試合に出場し、平均12.4得点、3.9アシスト、3.6リバウンドを記録。ブログトンが去りベンチの層が薄くなった今シーズンは、活躍が計算できる貴重な選手としてより存在感を増している。

地元メディア『NBC Sports Boston』の取材に対し、ホワイトはオフシーズンの大きな目玉となったホリデーについてこう語る。「彼が攻守の両方でもたらすものは本当に特別だ。彼のような選手が味方となり、もう対戦しなくて済む。このニュースを知った時、みんなが興奮したと思う。もちろんロブ(ウィリアムズ)とマルコムが去ったことはタフだけど、ドリューの加入にワクワクしている」

ホワイトはホリデーについて「彼は常に毎晩、高い競争心を持ってプレーする。オフェンス面では過小評価されているね。ディフェンス面だと、彼は相手のスクリーンを受けてもマークした選手を見失わない。彼のボールプレッシャーなどは僕たちにとって大きなものになる」と評価。そして、新シーズンにおける自身の目標を「成長し続け、より安定感のある選手になること。昨年のようなアグレッシブな姿勢を継続していく」と掲げる。

また、ホリデー、クリスタプス・ポルジンギスのスター選手2名を獲得する一方で、複数の主力を放出したことで選手層の薄さを懸念する声も多いが、ホワイトはこれを心配していない。「僕たちにはタレントが揃っている。いろいろな事をできる選手がたくさんいて、とても興奮するシーズンになるだろう。ある試合では僕が活躍するかもしれない。ただ、他の試合ではそれがサム(ハウザー)かペイトン(プリチャード)になるかもしれないね」

ちなみにホワイトのセルティックスとの契約は今シーズンを含めて残り2年となるが、地元紙『Boston Globe』は契約延長について交渉を行っていると報じている。現行の労使協定だと、シーズン開幕前の10月23日までに合意に至らない場合、来年の夏まで契約を結ぶことはできない。ここからの1週間で新契約が合意に達するのかという点も興味深いトピックだ。