クレイ・トンプソン

写真=Getty Images

キャリア3度目の出場時間30分未満での40得点超え

「調子が良い時には、ちょっとした隙間があれば良い」

これは、1月21日のレイカーズ戦でNBAタイ記録となる試合開始から10本連続して3ポイントシュートを成功させたウォリアーズのクレイ・トンプソンの試合後の談話だ。トンプソンは、28分の出場で11本中10本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール20本中17本(成功率85%)の44得点を記録。レブロン・ジェームズ、ラジョン・ロンド、ロンゾ・ボールが負傷離脱中のレイカーズには、完全にゾーンに入ったトンプソンを抑える術はなく、ウォリアーズが130-111で勝利し、8連勝を記録した。

トンプソンは「今日はそういう日だったということ。自分にとって過去最高のフィールドゴール成功率だった。上手く説明できないけれど、今日はそういう日だったということ」と、NBA史に刻まれた1日を振り返った。

デマーカス・カズンズもトンプソンのシュートタッチに驚き「見慣れては来ているけれど、10本連続だっけ?すごいね。毎日のように新記録が生まれている感じだよね」と語ったほど。今シーズン序盤こそスランプに苦しんだトンプソンだが、当たり始めればアンストッパブルなところは相変わらずで、出場時間30分未満での40得点超えは、これで3回目。『Elias SportsBureau』によれば、ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降、30分未満の出場時間で40得点超えを複数回達成した選手は、トンプソンしかいない。

試合後も上機嫌だったトンプソンは、レイカーズに敗れた昨年のクリスマスゲームがモチベーションになっていたことを明かした。

「確かに、その影響はあったよ。ただ、レイカーズとはシーズン中に4度対戦する。シーズンは長いから、気持ちをすぐに切り替える必要がある。それでも、今日のように圧倒して勝った試合のことは、覚えているものだよね」

カズンズ復帰により『オールスター・クインテット』が勢揃いしたウォリアーズの勢いは、とどまる所を知らない。シーズン序盤は負傷者により思うような結果を残せなかった王者が、いよいよ『本気モード』に突入した。