継続性も重視しつつ、スタイルを研ぎ澄ましたロスターが完成
昨シーズンは、主力のケガに見舞われながらも45勝15敗でレギュラーシーズンを終え、SAGAアリーナでのチャンピオンシップも全勝し念願のB2優勝&B1昇格を果たした。初めてのB1の舞台となるが、継続選手が7人と約半数を残し、着実なバージョンアップと言えるロスターを組んできた。日本人エースとして数々の試合でチームを勝利に導いた西川貴之の退団は少なからず影響はあるだろうが、チームバスケで激戦の西地区を戦い抜いていきたいところ。新加入では、それぞれB1での経験値が高く、シュート能力の高い狩野祐介(滋賀レイクスから移籍)と、ディフェンスのスペシャリスト葛原大智(ファイティングイーグルス名古屋から移籍)とタイプが異なるウイング選手を獲得。さらに若手でポテンシャルあふれる相原アレクサンダー学が香川ファイブアローズから加入した。そして目玉となったのが福島ファイヤーボンズから移籍となったジョシュ・ハレルソン。加入時点では練習生兼サポートコーチであったが、その後めでたく日本国籍取得となり帰化選手として契約となった。指揮を執り3シーズン目となる宮永雄太ヘッドコーチのもと、新たな挑戦の幕が開ける。
優勝したB2ではオフェンシブレーティングが3位、ディフェンシブレーティングが2位と非常にバランスの取れた戦いが出来ていた。B1で同等以上のディフェンス力を発揮できるかが鍵となるだろう。しっかり守ったところから、リズムよくオフェンスに繋げていきたい。安定的に得点源となれる日本人選手の登場に期待だ。
所属選手一覧
『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
角田太輝
期待の地元出身プレーヤーがついにB1の舞台へ。ルーキーシーズンとなった昨年は平均9.8得点、3.1リバウンド、3.3アシスト、1.3スティールと大活躍。特に優勝を決めたB2ファイナル第2戦では31得点と勝負強さを見せた。西川が退団となった今シーズンは角田に寄せられる期待はより大きいものとなる。
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【注目選手】
葛原大智
FE名古屋からB1経験者として加入。多くの出場機会を得ることはできなかったものの、持ち前のディフェンス力はしっかりと示していた。大学の先輩であり、富山グラウジーズでは共にプレーし、レバンガ北海道でも師弟関係にあった宮永ヘッドコーチとの再びの共闘に期待したい。
ジョシュ・ハレルソン
昨シーズンは福島で平均11.4得点、10.6リバウンド、3.9アシスト、1.1スティール、1.2ブロックとオールラウンドに活躍。2016年のBリーグ開幕から日本でプレーを続け、B1でブロック王やリバウンド王を獲得した実力者が帰化選手としてB1に戻ってきた。レイナルド・ガルシアを生かすためにもハレルソンの活躍は不可欠となる。