渡邊雄太

写真=Getty Images

キャリア最長となる17分間の出場

1月19日にスコシアバンク・アリーナで行なわれたラプターズ戦に、グリズリーズの2ウェイ契約選手、渡邊雄太が出場した。NBA7試合目の出場となった渡邊は、ラプターズがリードを25点(55-80)に広げて勝利をほぼ手中に収めた第3クォーター残り5分27秒にコートに立った。

ギャレット・テンプルと交代で入ると、そのまま最後までプレー。NBAでの最長となる17分出場した渡邊は、キャリアハイの5得点に加えて、1リバウンド1アシストを記録した。

この試合で渡邊は、NBAで初の3ポイントシュートを成功させた。第3クォーターは得点機会がなかったものの、第4クォーター残り9分55秒、渡邊はジャスティン・ホリデーからのパスをオープンな状態で受け、右ウィングからのロングシュートを決めた。その後、流れの中からスピンムーブを織り交ぜレイアップを放つがデロン・ライトにブロックされ、右コーナーでパスを受けてドリブルからプルアップジャンプシュートを放つがリムに嫌われたものの、残り40.4秒にはシェルビン・マックからボールを渡されると、即反転してジャンプシュートをスウィッシュさせ、5得点で試合を終えた。

カワイ・レナードは休養のため欠場したが、第3クォーターにラプターズの先発と対峙できたのは、渡邊にとって良い経験になっただろう。この日はジョアキム・ノア(個人的な事情)、マルク・ガソル(腰痛)が欠場した影響もあり、渡邊の出場時間が初めて10分を超えた。繰り返しになるが、今は与えられた出場機会を最大限に生かすことでアピールするしかない。オフェンスで積極性が必要という意見もあるかもしれないが、試合出場の機会を得るごとに反省点を見出し、着実に一歩ずつ前進している。