「優勝する前の時点から生涯バックスだと言っていた」
バックスのドリュー・ホリデーが『Journal Sentinel』の取材に応じ、現役続行とともにバックスで生涯プレーする意思を明かした。
先日、ヤニス・アデトクンボが「みんなが同じ考えを共有して、家族と離れる時間を犠牲にして優勝を目指すんだと感じられなければ、契約延長はしない」と発言した。バックスは今オフにクリス・ミドルトンとブルック・ロペスの契約を延長したが、来年オフにはホリデーがフリーエージェントになる権利を得られる。ここでホリデーを慰留できなければ、そのままアデトクンボも、という不安がチーム周辺にはあった。
さらにホリデーは昨年5月の時点で「今の契約が終わったら引退を考えている」とも発言していた。バックスとの契約は最終年の2024-25シーズンがプレーヤーオプション。これを全うしたところでホリデーが引退してしまえば、その時点でプレーヤーオプションの契約最終年を残すのみのアデトクンボが移籍を決断する可能性があった。
だがホリデーは「まだ引退するつもりはない」とこれを撤回。「バスケをずっとやっていれば、疲れ果ててしまったと感じる時期もあるけど、僕の答えはノーだ。引退はしない」と言う。
そして今冬から可能となる契約延長について「そうするつもりだ」と続ける。「僕はここに来た時から、優勝する前の時点から生涯バックスだと言っていた。それは今も本当に思っていて、他のチームでプレーするつもりはない。バックスにはまだまだ素晴らしいことを成し遂げるチャンスがある。だからここでプレーし続けたいんだ」
NBAキャリア15年目をスタートさせようとしている彼は、これでバックスで迎える4度目の開幕となる。加入1年目にNBA優勝を勝ち取ったが、そのコアメンバーであるロペスは35歳、ミドルトンは32歳、ホリデーは33歳になった。28歳のアデトクンボの脇を固めるメンバーは全員がベテランであり、そろそろ衰えが出てきてもおかしくない年齢だ。それでもホリデーは「まだチャンスはある」と感じている。
「勝てなかった時、負けた時、物事が上手くいかない時に、僕はまず自分自身を見つめ直す。もっと上手くやれたはずだ。なぜああしなかったのか、なぜこうしなかったのか。チームを見て、全体として何がもっとやれたかを考えるのはその後だ。僕は鏡の中の自分を見つめて、そこから再出発する」
そしてミドルトンがそうであったように、アデトクンボの発言に対してホリデーも重くは受け止めていない。「ヤニスがいつも言っていることだ。気性の激しさ、勝利への意思、負けず嫌い。これは競争する者であれば当然持っているものさ」