天皇杯のMVPは劇的なラストショットを沈めた富樫勇樹、編集部によるベスト5寸評

2019/01/14
Bリーグ&国内
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富樫勇樹

文=バスケット・カウント編集部 写真提供=日本バスケットボール協会

ベスト5は富樫、遠藤、馬場、ロシター、ギャビン

昨日、大盛況のうちに幕を閉じた天皇杯。大会MVPには千葉ジェッツを優勝に導く延長戦のラストショットを決めた富樫勇樹が選ばれた。大会ベスト5は富樫に加え、遠藤祐亮とライアン・ロシター(栃木ブレックス)、ギャビン・エドワーズ(千葉)、馬場雄大(アルバルク東京)が選出されている。

富樫勇樹(千葉ジェッツ)
今年の天皇杯は『富樫劇場』だった。延長にもつれた決勝でのゲームウィナーは、入るか入らないかはともかく、あの場面で迷いなく打ち切れる心技体を備えている国内唯一のガードであることをあらためて示すもの。準決勝でも勝利を決めるマイケル・パーカーの得点を演出したロブパスを通している。クラッチシーンにおけるプレーの遂行力の高さ、端的に言えば「チームを勝たせる仕事」ができる稀有な選手だ。

天皇杯ベスト5

遠藤祐亮(栃木ブレックス)
もともとフィジカルとバスケットIQを備えたディフェンスのスペシャリストとしての評価は高かった。その守備職人がオフェンスで覚醒し、国内トップレベルの2ウェイプレーヤーへと進化している。ディフェンス能力を損なうことなく、ファイナルラウンドの3試合で49得点。こうなると辻直人、古川孝敏を評価で上回っての代表入りも現実味を帯びてきた。

馬場雄大(アルバルク東京)
リングまでの道筋が見えれば一気に加速。こうなると、外国籍ビッグマンであっても簡単には止められず、身体能力では八村塁や渡邊雄太と遜色ないことを示した。ダンクにスポットが当たりやすいが、それは常にパスカットを狙い、高い身体能力の上にあるディフェンス力があってこそ。A東京での経験が彼を大きく成長させているのは明らか。もはや国内トッププレーヤーの一人だ。

ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)
ゴール下で黙々とディフェンスで身体を張る彼がいるからこそ、千葉は劣勢を耐えて勝機を待つことができる。3戦続けて接戦をモノにできたポイントは、彼がファウルトラブルにならなかったこと。特に決勝ではジェフ・ギブスとロシターとの削り合いの展開で37分出場し、チームを支えた。MVPは富樫の手に渡ったが、ギャビンの貢献は何ら見劣りするものではない。

ライアン・ロシター(栃木ブレックス)
リバウンドと得点で栃木を支える大黒柱。『外国籍コンビ』という点でギブスとのコンビはBリーグで頭一つ抜けている。決勝ではディフェンス合戦の展開に持ち込みながらも23得点19リバウンドと圧巻のスタッツを残した。勝負どころで栃木が必ずロシターにボールを託す意味でもエースとしての存在感は抜群。優勝していれば間違いなくMVPだった。