デュラント、カリー、デイビスらにも声をかけ好感触を得ているとの報道

アンソニー・エドワーズを筆頭にNBAの若手スター選手たちを中心に構成し、『FIBAワールドカップ2023』に出場したアメリカ代表は、優勝候補の筆頭と見られていた。しかし、2次ラウンドでリトアニアに敗れると、準決勝でドイツ、さらに3位決定戦でもカナダに敗れ4位で大会を終えている。

これでアメリカは、7位に終わったFIBAワールドカップ2019に続いて、バスケットボール王国としては不本意な成績に終わってしまった。若手主体のチームとなっているワールドカップにおいて、アメリカが絶対王者でなくなって久しいが、それでも2大会続けてメダルを逃したのは痛恨の結果だ。

来年のパリ五輪は、アメリカ代表にとって金メダルを獲得し王国の威信を取り戻す舞台としなければいけない。若手ではなく、今のNBAの顔となっているベストメンバーで臨むことが期待されている。ニューヨークタイムズのスポーツ部門『The Athletic』によると、レイカーズのレブロン・ジェームズがパリ五輪への出場に興味を持っているという。さらにレブロンはレイカーズの同僚であるアンソニー・デイビス、サンズのケビン・デュラント、ウォリアーズのステフィン・カリーとドレイモンド・グリーン、セルティックスのジェイソン・テイタムらに声をかけ、彼らから五輪出場への好感触を得ていると報じている。また、レブロンとデュラントは、パリ五輪を代表活動における最後の舞台に位置付けているようだ。

レブロンがアメリカ代表として初めて活動したのは2004年アテネ五輪で、その時はアルゼンチンに準決勝で敗れ3位に終わった。また、日本で開催された2006年世界選手権(現ワールドカップ)でも準決勝でギリシャ代表に敗れ銅メダルに留まっている。その後、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した。もし、パリ五輪に出場したらロンドン五輪以来のアメリカ代表となる。

上記の選手以外にも『Fox Sports』にはサンズのデビン・ブッカー、トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード、マーベリックスのカイリー・アービング、キングスのディアロン・フォックスがパリ五輪に強い関心を示していると伝えている。これらの錚々たるメンバーが集結し、レブロンのリーダーシップの下で一つにまとまれば、金メダル獲得の可能性は限りなく高いと言えるだろう。果たして1年後、アメリカ代表がどんなロスターとなるか、世界中のバスケファンが楽しみにしている。