天皇杯

13日には男女の決勝、優勝チームが決定

天皇杯、皇后杯のファイナルラウンドがいよいよ始まる。今日は男子準々決勝の4試合が、さいたまスーパーアリーナで4試合立て続けに行われる。

12時15分開始の第1試合はサンロッカーズ渋谷vs栃木ブレックス。今シーズンの栃木は快調に勝ち星を伸ばしている一方で、SR渋谷はスタートダッシュに失敗し、指揮官交代で立て直しを図っているところ。それでもBリーグのシーズンでの対戦はまだ実現しておらず、ここに来て浮上の兆しを見せるSR渋谷が一発勝負のトーナメントでどんな策を用いてくるか興味深い。

第2試合は大阪エヴェッサと京都ハンナリーズ、関西勢の対戦となった。Bリーグでの成績は1勝差で京都が上だが、年末年始で5連敗。対する大阪は栃木や琉球といった強豪を相手にしながら直近の成績は5勝1敗と勢いがある。エグゼビア・ギブソンを筆頭にケガから復帰した選手が調子を上げて噛み合っているのが好調の要因。京都はケガを抱えながらプレーする選手が多く、ジュリアン・マブンガ次第の傾向が強くなっている。優勝を考えれば4日で3試合の過酷なスケジュールを考えると、バックコート陣全体の奮起が求められる。

第3試合はシーホース三河vsアルバルク東京、昨シーズンのBリーグチャンピオンシップ、セミファイナルの再現となる。レギュラーシーズン第2節、刈谷での連戦はA東京が2つとも完勝。それでも主力を入れ替えた三河は開幕当初とは別のチームへと変わっており、リベンジの思いも強いに違いない。ただ、この大会に強いリベンジの意識を持って臨むのはA東京も同じ。昨年大会では日本代表選手抜きの2次ラウンドで敗れ、ファイナルラウンドに駒を進めることができなかった。どの選手もその悔しさを事あるごとに口にしており、天皇杯制覇に燃えている。

19時開始の第4試合は川崎ブレイブサンダースvs千葉ジェッツという注目カードに。千葉はこの大会を2連覇中だが、Bリーグのレギュラーシーズン開幕節、川崎にホームで連敗したことへの意識が強い。組み合わせが決まった直後、キャプテンの小野龍猛は「開幕戦のリベンジができる機会なので、良い準備をしたい」と抱負を語っている。その川崎も開幕カードこそ連勝したものの序盤戦は振るわず、ここに来てチームとして噛み合ってきたところ。10月の開幕カードは結果は別として両チームともに準備不足での対戦だった。シーズン半ばまで来て互いに持てる力を発揮できるようになった今、一発勝負でどんな戦いを見せてくれるのかが楽しみだ。

明日は女子、皇后杯のベスト8の4試合が行われ、12日(土)は男女の準々決勝、13日(日)には男女のファイナルが行われて優勝チームが決まる。