文・写真=鈴木健一郎
昨夏に一度は契約を結んだ栃木に、あらためて加入
栃木ブレックスは今日、比江島慎の2018-19シーズン選手契約が合意に至ったことを発表した。
昨シーズン限りでシーホース三河を退団した比江島は、昨夏7月に一度は栃木と今シーズンの契約を結んでいた。ただこの時点で栃木は本人の海外挑戦の意思を尊重し、「海外リーグへの挑戦を最大限サポートいたします」という一文を比江島と契約を結んだリリースにも入れていた。
ほどなくオーストラリアのブリスベン・ブレッツとの契約がまとまったことで、栃木との契約は一度もプレーすることなく解消されたが、今年1月5日に比江島がブレッツを退団したことを受け、あらためて契約を結ぶに至った。
海外挑戦の夢を優先したが、受け皿を用意してくれた栃木に比江島が恩義を感じているのは明らかで、昨夏に宇都宮で会見を開いた際にも、栃木でプレーするイメージをこう語っている。「栃木のプレースタイルに入ることで自分が成長できると感じました。ブレックスアリーナで栃木のファンの皆さんの前で、あの声援を受けてプレーするのは楽しみです。トランジションバスケットで自分がどう生きるのかも楽しみだし、田臥(勇太)さんとやるのも楽しみです」
オーストラリアリーグではプレータイムを得ることができなかったが、そこで得たものは決して小さくないはず。それが選手としての比江島の成長にどれだけ寄与したか、栃木ブレックスでのプレーで問われることになる。