マック・マクラング

昨シーズンはGリーグで平均19.8得点を挙げるも、NBAでの出場は2試合のみ

昨年のNBAオールスターのダンクコンテスト王者であるマック・マクラングが、マジックと契約したことが分かった。『The Athletic』のシャムス・カラニア記者によると、契約の一部が保証されている内容となっている。

24歳のマクラングは、昨シーズンのダンクコンテストにNBA傘下Gリーグ所属の選手として初めて参加。そこで創造性に溢れたダンクを連発することで文句なしの優勝を達成した。近年のダンクコンテストは既視感のあるパフォーマンスが続き盛り上がりに欠ける年が続いていたが、マクラングはこの閉塞感を払拭し、コンテストの救世主と呼ばれた。

昨シーズンの彼は、主にセブンティシクサーズ傘下のデラウェア・ブルーコーツでプレー。31試合に出場し平均19.8得点、4.9アシスト、2.7リバウンドを記録している。Gリーグでは確固たるスタッツを残しているマクラングだが、それによってNBAへの道が拓けることはなく、シクサーズの一員として出場したのはわずか2試合のみ、キャリア通算でもNBAでは4試合の出場に留まっている。

世界中から次々と新しい才能が挑戦してくるNBAの世界において、24歳という年齢は決して若くはない。遅咲きの選手など何事にも例外はあるといえ、マクラングにとって新シーズンは、NBA選手としてのキャリアを歩めるかの正念場となる。現在のマジックのガード陣は、2017年ドラフト全体1位のマーケル・フルツ、今年のドラフト全体6位指名のアンソニー・ブラックが中心となる見込みだ。マクラングは、若手のジャレン・サッグスとコール・アンソニー、ベテランのゲイリー・ハリスらとポジション争いをすることになる。

NBAの公式戦でもダンクコンテストを沸かせたマクラングの豪快なダンクを見たいと期待するファンは少なくないだろう。まずは、トレーニングキャンプとプレシーズンゲームで首脳陣の評価を高めることが求められる。彼にとってバスケットボール人生の大きな岐路となり得る戦いがもうすぐ始まる。