福田代表取締役社長「クラブとして育成年代の環境改善に全力で取り組みます」
8月10日、熊本ヴォルターズはU15チームのヘッドコーチの辞任の申し入れを受理したと発表した。当該コーチは指導現場で不適切な発言をしていたことから訓戒処分となっていた。
発端は所属選手の保護者からの情報提供。球団は直ちにコンプライアンス委員会を立ち上げ、当該コーチの活動を一時的に停止した上で選手、保護者へのヒアリングや事実確認の調査を開始した。その中で、実際に不適切な発言があったことを確認し、ヘッドコーチ本人も一部の事実を認めた。
クラブの顧問弁護士は調査結果を「パワーハラスメントには該当しない」と判断したが、クラブは顧問弁護士とコンプライアンス委員会での審議を経て9日にヘッドコーチの訓戒処分を決定。10日にはヘッドコーチからの辞任の申し入れを受理し、当面は暫定コーチがヘッドコーチの役割を遂行すると発表した。
福田拓哉代表取締役社長はクラブを通して以下のようにコメントしている。
「熊本ヴォルターズの未来を形作る育成の現場で、不適切な発言がなされたこと、それによって自身の選択や取り組みに迷いを生じさせてしまった選手・保護者の皆様、日頃よりご支援頂いているすべての皆様に心よりお詫び申し上げます。本来であれば、伸びゆく育成年代の選手たちが持つ前向きな気持ちを促進し、技術的にも人間的にも大きく成長するための環境づくりを中心的に担うべきヘッドコーチによってこうした事態が引き起こされましたことを重く受け止めております。一方で、指導者個人の資質に頼り、クラブ全体としてチーム状況の把握がこれまで不十分だったことも今回の調査を通じて思い知らされました。ここからは先に挙げました再発防止策を徹底することはもちろん、常に新たな考え方や指導方法を積極的に取り入れながら、クラブとして育成年代の環境改善に全力で取り組みます。将来ある選手たちが夢に向かって進む中で、希望と学び、そして充実感に溢れたユースチームにできるよう最善を尽くします」
熊本は公式サイトにて、新たにU15ヘッドコーチ兼スクールコーチを募集。クラブが掲げるユースビジョン、育成方針に共感する人、バスケットボールの楽しさを子どもたちへ伝えたい人、などといった求める人物像を挙げている。
【応募資格・必須条件】
●バスケットボールスクール、ユースチーム、部活動いずれかにおける2年以上の指導経験
●JBA公認コーチライセンスB級以上の取得
●要普通自動車運転免許