ジャマール・マレー

大ケガを乗り越えてNBA優勝も「僕のコンディションは他の選手と違う」

カナダ代表はワールドカップに向けたトレーニングキャンプをスタートさせた。しかしジャマール・マレーはトロントで始まったトレーニングキャンプに参加しているものの、別メニューでの調整を続けており、この後にドイツで行われるテストマッチには帯同しない公算が高い。

マレーはニコラ・ヨキッチとの2枚看板でナゲッツをNBA制覇へと導いた。彼は2021年に膝の十字靭帯断裂の大ケガを負い、2020-21シーズンの後半戦と翌2021-22シーズンを全休。本来のパフォーマンスを取り戻せるかどうかが疑問視される中で、昨シーズンも様子を見ながら徐々に自分のリズムをつかみ、ポストシーズンでは素晴らしい働きを見せたのだが、レギュラーシーズンにはまだ回復段階にあった。

『TSN』の取材にマレーは「僕のコンディションは他の選手と違うから、今はただ冷静に自分のシュートにこだわっている。いつもそれを基準にしているからね」と語っている。

カナダ代表はドイツとスペインへの遠征を経て、ワールドカップのグループリーグを戦うインドネシアに入る予定。ドイツへの遠征メンバーから外れるようであれば、マレーがワールドカップに出場することはなくなるだろう。

現状では18名が代表候補に名を連ねているが、ウォリアーズのコーリー・ジョセフ、セルティックスのオシェイ・ブリセットはケガにより代表参加を辞退している。カシアス・ロバートソンはスペインのバレンシアへの移籍が決まり、今夏は新天地でのトレーニングキャンプ参加を優先するため代表には参加していない。

カナダ代表には、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーやRJ・バレットのようにエースを任せられるタレントが他にもいるが、セルビア代表のヨキッチに続きマレーもワールドカップに不参加となると、ナゲッツを優勝に導いたコンビが揃って欠場することになる。ワールドカップ開幕を半月後に控え、少々残念な状況となった。