ジェイレン・ブラウン

来年オフにはジェイソン・テイタムとも契約延長の見込み

ジェイレン・ブラウンとセルティックスは5年最大3億400万ドル(約410億円)のスーパーマックス契約に合意した。これでブラウンは2028-29シーズンまでセルティックスでプレーすることになる。

2016年のNBAドラフト1巡目3位指名を受けてセルティックスに加わったブラウンは、1年目から主力として活躍。7年目のシーズンを終えた今オフに、NBA史上最大の契約を勝ち取った。この契約延長は大方の予想通りだが、交渉の争点になっていたであろう最終年のプレーヤーオプションは付かなかった。

7月1日、ブラウンはスーパーマックス契約を勝ち取る資格を得た。彼自身が自分の社会貢献活動や選手会の活動でボストンを離れることが多かったために時間を要したが、現地7月23日に交渉がまとまり、翌日に形ばかりのメディカルチェックも済ませたと彼のエージェントが明かしている。

ブラウンにとって、スーパーマックス契約を提示できる唯一のチームがセルティックスで、これを蹴れば契約金額は1億ドル近く減る。セルティックスはまだ26歳でこれから全盛期を迎えるブラウンの流出にはデメリットしかない。両者いずれも、契約延長すべき理由は十分すぎるほどあった。

ブラウンは2019年オフに最初の契約延長にサインしているが、3年最大1億300万ドル(約140億円)、シーズンMVPなど非常に難易度の高い条件をクリアしなければならないオプションも含まれた契約は『格安』だった。今回もオプションすべてをクリアするのは難しいにせよ、契約額は3倍へと跳ね上がる。最初の契約延長の最終年となる2023-24シーズンの年俸は3180万ドル(約43億円)。これが新たな契約では2024-25シーズンの5230万ドル(約70億円)に始まり、最終年の6910万ドル(約93億円)まで段階的に上がっていく。

セルティックスは来年夏にジェイソン・テイタムともスーパーマックス契約を結ぶはずで、若き2人のエースを擁する体制を固めることになる。それでもテイタムの新契約が始まる2025-26シーズンには、彼ら2人とクリスタプス・ポルジンギスの3人だけでサラリーキャップの約90%を使う計算で、限られた条件でどれだけの戦力を集められるか、ブラッド・スティーブンス球団社長にとっては難しい舵取りが今後も続くことになる。