男子日本代表

フィジカルで互角以上で渡り合い、苦戦したゾーンも終盤に攻略

バスケットボール男子日本代表が韓国代表との国際強化試合第2戦に臨んだ。

日本の先発は富樫勇樹、富永啓生、馬場雄大、吉井裕鷹、渡邉飛勇の5人。初戦で14本のオフェンスリバウンドを許したようにディフェンスリバウンドの改善が求められたが、セカンドチャンスポイントから先制点を許したように、インサイドの攻防で後手に回ってしまう。さらに気合いが空回りしてしまった富樫が開始3分強で早くも個人2ファウルに。ターンオーバーからイージーレイアップを許し、ブロックショットから豪快な速攻を受けるなど、攻守ともに圧倒されて5-14と出鼻をくじかれた。

しかし、交代で入った原修太がすぐさま3ポイントシュートを沈め、さらに速攻でも得点して悪いながられを断ち切ると、ここから日本の反撃が始まる。須田侑太郎も投入され、特にガード陣へのプレッシャーが高まると、ディフェンスが安定し、トランジションが機能した。また全員がリバウンドへの意識を高めたことで、ディフェンスリバウンドを確保するだけでなく、オフェンスリバウンドでも上回り始めた。こうして攻守が噛み合った日本は原が速攻から3点プレーとなるバスケット・カウントを獲得して逆転すると、ラストポゼッションには川真田紘也がセカンドチャンスポイントを決めて20-16で第1クォーターを終えた。

第2クォーターのファーストプレー、金近廉のオフェンスリバウンドから渡邉のセカンドチャンスで先制したように、日本は引き続きインサイドの攻防で互角以上に渡り合う。そして、ズレを作ってフリーのシュートチャンスを確実に沈めていき、井上宗一郎の3ポイントシュートが決まって開始3分半で35-23とリードを2桁に乗せた。しかし、日本はここから韓国の3-2のゾーンディフェンスを崩し切れずに失速。さらにミスマッチのフォローへの意識が高まり過ぎたことで外角へのマークが甘くなった。連続で長距離砲を射抜かれ、3点差まで迫られたが、原が強気に3ポイントシュートを決め返しリードを保つと、川真田がパスカットから独走し、ブロックショットの上からダンクを叩きこむ超絶プレーを決めて48-40で試合を折り返した。

先発メンバーに戻して後半をスタートした日本。2連続でターンオーバーと出だしでつまずき、ミドルシュートを沈められ点差を縮められたが、ここで富樫が悪い流れを払拭する。スピードのミスマッチから3点プレーとなるバスケット・カウントに成功すると、高速ドライブ、ディープスリーと7連続得点を挙げて、開始約3分でリードを2桁に乗せた。

しかし、ここから再びゾーンの攻略に苦しみ、連続でペリーメーターシュートを許して失速。残り2分半には3ポイントシュートを決められて逆転された。それでも、インサイドへのパスがようやく繋がり、川真田がゴール下を決めると、比江島も3ポイントシュートを沈めてゾーンを攻略。さらに西田がパスカットから速攻を決め、7-0と最高の形で第3クォーターを終えた。

6点リードで迎えた最終クォーター、西田のブロックショットから須田がトランジションスリーを沈めて最高のスタートを切る。直後、須田は個人4つ目のファウルをコールされてしまうが、そのままコートに立ち続けた。その後、ドライブとキックアウトを繰り返し、苦しんだ韓国のゾーンを攻略。残り1分半には、原がショットクロックわずかな場面でタフな3ポイントシュートを沈めた。残り10秒で5点差と終盤に迫られたが、ここでタイムアウトを取り、クロージングを徹底した日本が85-80で勝利し、前日の雪辱を果たした。