メイソン・プラムリー

1年500万ドルの契約を結ぶ「NBAでもう1年プレーできることを喜びたい」

メイソン・プラムリーはNBAで10年のキャリアを持つベテランのビッグマンだ。ネッツ、トレイルブレイザーズ、ナゲッツを経て、毎年のようにチームを変えるジャーニーマンとなったが、彼がキャリアを長く続けられているのはリーグの変化に応じて自分のプレースタイルを変える柔軟さがあったからだ。

とはいえ、流行に合わせて3ポイントシュートの打てるビッグマンになったわけではない。ホーネッツとクリッパーズでプレーした昨シーズン、486本のシュートを打ったが3ポイントシュートは1本もない。彼が適応したのはインサイドのプレーメーカーとも言うべき役割で、ハンドリングを向上させるとともに、ハイポストで、時にはローポストでのプレーメークを学んだ。まだ若かったニコラ・ヨキッチと一緒だったナゲッツ時代にその方向性を見いだし、時間をかけて少しずつ精度を高めたプレーだ。3ポイントシュートの打てるビッグマンは多いが、ペイントエリア内でクリエイトできるビッグマンは多くない。

こうしてプラムリーは33歳になった今オフも貴重な戦力としてフリーエージェントを迎えた。他にもっと良いオファーもあっただろうが、プラムリーは「クリッパーズはとても居心地が良かった。いろんな要素があったけど、それを重視した」と、トレードデッドラインに加入したクリッパーズへの残留を決めた理由を語る。

サラリーキャップの縛りがあるクリッパーズにとって、ベテラン最低保証額ではなく1年500万ドル(約6億8000万円)のオファーはプラムリーへの最大限の評価ではあるが、もっと良い条件を出すチームはあっただろうし、クリッパーズではイビチャ・ズバッツに続く2番手のセンターとなる。

「ズバッツのような選手と張り合う日々は大変だけど、チーム内の競争は常にあるべきだと思う。レギュラーシーズンに互いを押し上げ、高めていく健全な競争は絶対に必要だ。それが僕のやり方だしね」と彼は言う。

「僕にはタロン(ルー)の下でプレーした経験があり、プレーオフも多少は経験している。このチームには良い選手が揃っているし、雰囲気も良い。お金はもう十分あるから、NBAでもう1年プレーできることを喜びたい」

ジェームズ・ハーデンがクリッパーズ移籍を希望して大きな話題となっているが、実際の動きはいまだない。このままいけばクリッパーズは、昨シーズン途中に加わったプラムリー、ラッセル・ウェストブルック、ボーンズ・ハイランドを含む『継続路線』で今シーズンを迎える。

「昨シーズンは途中加入だったから大変だったけど、以前にも経験していたおかげで何とかなった。今回はトレーニングキャンプからシーズン序盤の積み重ねが期待できるから、きっと上手くいくよ。このチームにはやりたいことを何でもできる力がある。健康を維持して良いプレーを重ねていけば、何だってできる。だから僕は残留を決めたんだ」