父が勤務するバーバーショップで親交を深めた旧友との邂逅にモラントも反応

グリズリーズは、今年のドラフト2巡全体45位でサウスカロライナ大1年のフォワードのGG・ジャクソンを指名した。ジャクソンは本来、今年の秋に大学に入学する世代だが、すでにトップクラスの評価を得ていたこともあり1年早くサウスカロライナ大に入学。そして32試合の出場で平均15.4得点、5.9リバウンドを記録し、NBA選手への切符をつかんだ。

ジャクソンが指名されると、グリズリーズの大黒柱ジャ・モラントがSNSですぐに反応した。2人は幼馴染だからだ。ジャクソンは子供の頃、数年間にわたって祖母の自宅近くにあるバーバーショップ(床屋)を行きつけにしていたが、そこではモラントの父親ティー・モラントが働いていた。アメリカの黒人社会においてバーバーショップは社交場の側面もある。モラントとジャクソンが店を通して顔見知りになったのは自然の成り行きだ。

来シーズン優勝候補の一角で、充実の戦力を誇るグリズリーズにおいて、2巡指名のジャクソンがいきなり本契約を勝ち取るのは簡単なことではない。だからこそ現在開催中のサマーリーグは、2ウェイ契約でのスタートが濃厚と見られているジャクソンにとって貴重なアピールの機会だ。

初戦となる現地8日のブルズ戦で、ジャクソンは9得点2リバウンドを記録。試合後には「まだ完全ではないけど、このサマーリーグのチームにおいて自分の役割を見つけた感じだ。コーナーやトップのどこにいても、ディフェンス面においても一生懸命プレーできていると思う」と語っていた。

2試合目となる現地10日のキャバリアーズ戦では、ブルズ戦に続いてシュートタッチに苦しみ10得点に終わったが、4つのオフェンスリバウンドを含む5リバウンドとハッスルプレーが光った。グリズリーズのテイラー・ジェンキンスヘッドコーチはジャクソンを「彼は攻守の両方で活躍できるフィジカルを見せている。そしてディフェンス面において、彼のリバウンド力を気に入っている」と評している。

モラントの幼馴染みとしてだけでなく、グリズリーズの戦力としても注目を集めることができるのか。ジャクソンの残りのサマーリーグでのパフォーマンスに注目だ。