能代工業

写真=日本バスケットボール協会、野口岳彦

能代工業は伝統の走るバスケットで難敵を撃破

高校バスケの日本一を決めるウインターカップは昨日が大会2日目。武蔵野の森総合スポーツプラザでは4面のコートがフル稼働で、女子2回戦の16試合、男子1回戦の12試合が行われた。

女子は2回戦でシード校が登場。インターハイ王者の桜花学園は熊本国府を立ち上がりから攻守に圧倒する。それでも井上眞一監督は気を緩めず、チームで決めたプレーが遂行できていないと一つひとつ声を張り上げて指摘し、すぐさま修正させる。これで気が緩むはずもなく、前半で63-22と大差を付けて試合を決めてしまった。

一方で去年の準優勝チーム、安城学園は県立津幡との接戦を落として2回戦敗退。エースの野口さくらは25得点13リバウンドと活躍し、特に2桁のビハインドを背負った最終盤には連続得点で2点差まで詰め寄る猛追を演出したが、残り4.5秒からの最後の攻撃でシュートを放つことができず、65-67で敗れた。「リングに攻めなきゃいけない気持ちばかり出て、周りが見えなくなってしまった。自分のところからチームが崩れてしまったと思います」と試合後に話す野口の頬を涙が伝った。

男子では優勝20回を誇る古豪、能代工業が登場。美濃加茂の202cm留学生、アジャイ・アーノルドの高さと強さに立ち上がりは圧倒されたが、それも最初の数分だけでアジャスト。伝統の堅守速攻スタイルのみならず、ピック&ロールを始めとした洗練されたオフェンスも披露。どこからでもチャンスを作り出す幅広いオフェンスで逆転に成功すると、安定した試合運びで84-67と勝ち切った。

大会3日目の今日は女子3回戦の8試合、男子2回戦の16試合が行われる。

ウインターカップ

24日の結果 女子2回戦
アレセイア湘南85-57県立松江商業
大阪薫英女学院100-53県立広島観音
県立四日市商業110-69宇都宮文星女子
高知中央86-77近江兄弟社
桜花学園107-52熊本国府
浜松開誠館78-71開志国際
聖和学園78-41山形市立商業
岐阜女子93-63県立郡山商業
八雲学園105-56県立徳山商工
精華女子62-57奈良文化
聖カタリナ学園68-64県立西原
県立津幡67-65安城学園
昭和学院75-51英明
長崎女子72-68昌平
京都精華学園89-56道立札幌東商業
明星学園92-53尼崎市立尼崎

24日の結果 男子1回戦
羽黒77-65県立取手第二
天理110-89倉吉北
東山75-60県立四日市工業
新田89-74県立弘前実業
前橋育英97-61近畿大学附属
県立豊浦88-55県立海部
県立能代工業84-67美濃加茂
別府溝部学園80-77県立市川
帝京長岡62-40県立豊見城
八王子学園八王子89-71東海大学付属札幌
報徳学園82-74県立福島南
九州学院86-58県立和歌山工業