クーリーがファウルアウトになるもインサイドでアドバンテージを与えず
日本生命Bリーグファイナル、千葉ジェッツvs琉球ゴールデンキングスの第1戦。
ジョシュ・ダンカンの3ポイントシュートで先制した琉球が最初に主導権を握る。連続オフェンスリバウンドからジョン・ムーニーに3ポイントシュートを決められ、富樫勇樹に6連続得点を許し5-11と先行されたが、千葉Jの得意な3ポイントシュートを徹底的に打たせなかったことでリズムを与えない。今村佳太の3ポイントシュートで反撃ののろしを上げると、小野寺祥太のワンマン速攻や岸本隆一の長距離砲などトランジションも機能して逆転。千葉Jの3本中1本に対し、9本中5本の3ポイントシュートを成功させた琉球が17-0のビッグランを決めて27-15と大量リードを奪った。
第2クォーターに入ると、フィジカル色の強いディフェンスが災いし、琉球は開始3分でチームファウルが5に到達することに。だが、千葉Jも第1クォーターに2ファウルを犯しベンチにいる時間が長かったギャビン・エドワーズが開始3分半で個人3つ目をコールされてしまう。互いに得点が伸び悩む中、フリースローで着実にスコアした千葉Jが8点差まで戻し前半のオフィシャルタイムアウトを迎えた。その後、インサイドで上回る琉球がセカンドチャンスポイントで押し戻す展開が続いたが、千葉Jは富樫がわずかな隙を突いてプルアップスリーを沈めると、原修太もファウルを受けながら3ポイントシュートを沈める4点プレーが飛び出し、封じられていた長距離砲が生まれたことで36-41と点差を縮めて前半を終えた。
後半に入り、千葉Jは8分強のプレータイムに留まったエドワーズがフリースローとセカンドチャンスポイントを決めて1点差に迫ったが、そのエドワーズが開始3分で痛恨の4ファウル目を喫してしまう。これで琉球に流れが行くかに思われたが、クーリーとダンカンが連続でオフェンスファウルをコールされ、さらに残り5分を切った場面ではクーリーがシュートファウルを犯し、チームファウルが5に到達し、富樫にフリースローを決められて同点に追いつかれた。その後、一時千葉Jに逆転を許したものの、渡邉飛勇がコー・フリッピンとの連携からダンクをかまし、ダーラムがゴール下の力強いプレーでスコアした琉球が56-54とわずかにリードして最終クォーターを迎えた。
富樫がプルアップを沈めて同点に追いついた直後の6分5秒、エドワーズがファウルアウトに。それでも拮抗した展開は変わらず、65-65の同点でオフィシャルタイムアウトを迎え、その後も最後まで1ポゼッション差で試合は推移した。そして、琉球の3点リードで迎えた残り10秒、ローがタフな3ポイントシュートを沈めて延長戦に突入した。
ガス欠となり、互いにシュートが決まらない時間が続き、延長戦では5-5と勝敗がつかず試合はダブルオーバータイムへ。長距離砲が決まらない千葉Jに対し、今村がタフな3ポイントシュートを沈めた琉球が先行。残り1分を切った場面では岸本がフリースローを沈めて2ポゼッションのリードを得た。そして、ファウルゲームのフリースローを確実に決めていった琉球が押し切り、96-93で接戦をモノにした。
明日の第2戦は横浜アリーナで13時10分ティップオフとなる。