ジェイソン・テイタム

ゲイブ・ビンセント欠場のヒート、立ち上がりにリズムに乗れず

ヒートとのカンファレンスファイナル、セルティックスは0勝3敗の崖っぷちから1勝を挙げた。本拠地のTDガーデンに戻って来た第5戦、先制パンチで得たリードを守り通して、一度も相手にリードを与えることなく勝利した。

ヒートは前の試合で足首を痛めたゲイブ・ビンセントが欠場。カイル・ラウリーが先発ポイントガードとなったが、立ち上がりにセルティックスの強烈なプレッシャーを受けてプレーメークができずターンオーバーを連発。セルティックスはこのディフェンスから速攻のイージーバスケットに繋げたことに加え、よくパスが回ってワイドオープンのチャンスを作ると、これを高確率で決めていく。

3ポイントシュートが当たっている上に、外を警戒すればジェイソン・テイタムが一気にリムまで飛び込むドライブで得点するなど、セルティックスは内外に多彩な攻めで得点を重ねた。

ヒートは第1クォーターから2回のタイムアウトを使うことに。開始9分で取った2度目のタイムアウトを機にようやく立ち直ったが、この時点で13-28と差が付いていた。第1クォーターを35-20と圧倒したセルティックスは、その後も攻守に隙を見せない。ヒートが本来の積極性とインテンシティの強さを取り戻しても受け身に回ることなく、第2クォーターを26-24、第3クォーターを29-28と、わずかな差であっても上回ってリードを広げていった。

ヒートは第3クォーター終了時点でバム・アデバヨを、それからほどなくしてジミー・バトラーをベンチに戻す。ダンカン・ロビンソンが18得点9アシストと気を吐いたが、試合の流れを変えるには至らなかった。

最終スコア110-97でセルティックスが勝利。デリック・ホワイトの24得点を筆頭に、テイタム、マーカス・スマート、ジェイレン・ブラウンが20得点を超えた。もう負けられない崖っぷちの状況に変わりはないが、彼らは目の前の試合だけに集中し、結果がどうあれベストを尽くし続ける。