Bリーグ

広島は10選手と契約継続、辻が退団に

5月22日(月)夕方から5月24日(水)15時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。

レバンガ北海道
契約継続
中野司
松下裕汰

中野は特別指定選手時代を含めると、来シーズンで6シーズン目を迎えることに。今シーズンは34試合の先発を含む56試合に出場し7.2得点を記録した。持ち味のシュート能力に加えて、ディフェンスも期待される。ルーキーシーズンとなった今シーズンの松下は21試合の先発を含む58試合に出場。ディフェンス面での貢献が大きく、相手の起点をしっかりと抑える働きをした。来シーズンはさらに成長が期待できるだろう。

茨城ロボッツ
契約継続
平尾充庸

来シーズンでチーム最長の7シーズン目を迎える『Mr.Robots』。今シーズンはプレータイムこそ減ったものの、チームの日本人トップとなる8.6得点を記録。茨城を知るキャプテンとしてチームを鼓舞する姿が何度も見られた。

契約満了
リチャード・グレスマン ヘッドコーチ

B2時代の2020-21シーズンより3シーズンに渡り茨城を指揮し、今シーズンは23勝37敗の成績を残した。機動力を生かしたオフェンシブなロスターでシーズンをスタートさせ、攻守ともに昨シーズンよりもステップアップが見られた。

宇都宮ブレックス
契約継続
高島紳司

今シーズン途中から特別指定選手として宇都宮に加入し、39試合に出場。高確率な3ポイントシュートやディフェンスで力を発揮した。シーズン終盤には先発出場し、チームからの期待に応えて3試合連続で2桁得点を記録。来シーズンはルーキーシーズンとなるが、宇都宮復権の鍵を握る存在になりそうだ。

京都ハンナリーズ
新規契約
前田悟

川崎ブレイブサンダースから電撃移籍。まだロスターは固まっていないものの、プレータイムやスタッツの増加が見込まれる。こちらもサプライズ移籍となった岡田侑大とは、富山グラウジーズ以来の共闘となり、非常に楽しみなデュオが誕生した。

契約継続
水野幹太

今シーズンの後半はプレータイムが減っていたが、中盤までは30分以上コートに立つ試合も多く、チームの中心を担っていた。プロ3年目となる来シーズンは、攻守ともにさらなるステップアップが望まれる。

大阪エヴェッサ
契約継続
竹内譲次

日本代表を長らく牽引してきた地元出身の名プレーヤーが大阪の契約継続選手第1号に。今シーズンはプレータイムを少し減らしたが、リバウンドやディフェンスで存在感を示した。来シーズンに39歳となる大ベテランの奮闘する姿に期待したい。

契約継続
マティアス・フィッシャーヘッドコーチ
今シーズン初めて大阪を率いて27勝33敗。脱ディージェイ・ニュービルで全員バスケを展開することに成功した。特にディフェンス面の改善は顕著であり、しっかり守ってしっかり走るスタイルを徹底して格上チームから何度も勝ち星を挙げた。

広島ドラゴンフライズ
契約継続
寺嶋良
朝山正悟
アイザイア・マーフィー
船生誠也
ケリー・ブラックシアー・ジュニア
上澤俊喜
カイ・ソット
中村拓人
ドウェイン・エバンス
ニック・メイヨ

広島は一気に10選手の契約継続を発表した。寺嶋は不動の先発ガードとして59試合に出場し10.6得点を記録。「フラッシュ」の異名に違わないスピードでオフェンスを牽引した。スティールもキャリアハイとなる平均1.4を記録しディフェンスの奮闘も見られた。来月に42歳となる大ベテラン朝山も継続。今シーズンはロールプレーヤーに徹していたが、要所で沈める高確率な3ポイントシュートは今も健在。マーフィーは相手のエースストッパーとして確固たる地位を築いた。今シーズンはプレータイムやスタッツこそ減少しているものの、プレーに安定感が増した印象だ。船生はユーティリティプレーヤーとして活躍。オフェンスではゲームを落ち着かせ、ディフェンスではボールマンからウイングまで守れる力を示した。日本でのプレーは初となったが十分に実力を発揮したブラックシアー・ジュニア。インサイドプレーはもちろんのこと、40.9%の3ポイントシュートやアシストなどオールラウンドに活躍した。プロ2年目だった上澤は高確率な3ポイントシュートでチームに貢献。出場機会は少なかったが、プレータイムを与えられれば得点を挙げる秘密兵器のような存在となった。シーズン途中から加入したソットは、高さでアドバンテージをしっかり取った。今オフにNBA挑戦を予定しており、仮にNBAの契約を勝ち取った場合、広島とは契約解除となることが事前に発表されている。シーズン途中から加入した中村はルーキーシーズンを広島で迎えることに。今シーズンすでに2番手のガードしてのポジションを確保しており、さらなる成長が期待される。エバンスはオフェンスの中心としてチームトップの得点を記録。リバウンドやアシストも伸ばし、チーム初のチャンピオンシップ進出に貢献した。メイヨもオールラウンドな活躍でチームを支えた。43.9%と高確率な3ポイントシュートに加え、ポストアップやピック&ロールなど得点バリエーションの豊富さを見せていた。

退団
辻直人

川崎ブレイブサンダースから広島への電撃移籍から早2シーズン。今シーズンは全試合に先発出場し、チームを牽引し続けた。強豪チームでの経験はリーグ最下位に沈んでいたチームにポジティブな影響を与え、チーム初のチャンピオンシップ進出という成果を挙げた。活躍の場を新天地に移す。