スパーズはティム・ダンカンを指名した1997年以来の1位指名権獲得
現地5月16日、2023年のNBAドラフトの抽選が行われた。フランスの新星、ビクター・ウェンバニャマの指名が確実視される全体1位指名権を引き当てたのはスパーズだった。抽選結果はスパーズが1位、以下ホーネッツ、トレイルブレイザーズ、ロケッツ、ピストンズ、マジックと続く。
現在19歳、フランスでのプロキャリアを送り、来シーズンからNBAに挑戦するウェンバニャマは、221cmの長身でありながら卓越したボールハンドリングと外角シュートに機動力を備えたオールラウンダーで、レブロン・ジェームズ以来の逸材と見られている。
スパーズが全体1位指名権を獲得したのは1997年以来。この時はティム・ダンカンを指名して、後に長く続く黄金期をスタートさせた。ダンカンを獲得してからのスパーズは1997-98シーズンからプレーオフ連続出場を続け、1999年、2003年、2005年、2007年、2014年と5度の優勝を勝ち取った。
それでも黄金期の象徴だったダンカンが2016年に引退するとチームは下降線をたどり、ここ4シーズンはプレーオフ進出を逃している。今シーズンは22勝60敗、ダンカン獲得に至った1996-97シーズンの20勝に続く低迷となったが、ウェンバニャマのいる年に全体1位指名権を獲得したことで、低迷期を抜け出すことになりそうだ。
ウェンバニャマはこの結果を受けてすぐ『ESPN』の取材に応じ、「心臓がドキドキしている。忘れられない瞬間になるね」と笑顔を見せ、NBAプレーヤーとなる抱負をこう語っている。
「チームプレーヤーになり、一つでも多くの試合に勝てるよう、すべてのことをやっていきたい。そして、すぐに優勝リングを勝ち取るつもりだ」