文=丸山素行 写真=小永吉陽子

相手の高さに思わぬ苦戦を強いられる船橋市立船橋

『JX-ENEOSウインターカップ2016』大会4日目、前日に100点ゲームで快勝した船橋市立船橋(千葉県)は県立四日市工業(三重県)と対戦。立ち上がりから得意の『走るバスケット』を展開し20-13とリードして第1クォーターを終える。

だがその後は195cmの長身を誇る杉野晴輝にブロックショットを連発されてリズムを崩す。最後のポゼッションで赤穂雷太がパスカットされ、ワンマン速攻を許し2点のビハインドを背負って前半を終えた。この前半を近藤義行コーチは「勝負してはいけないところで勝負し、ブロックされて相手のリズムを作ってしまった」と振り返った。

後半に入ると、赤穂が前半ラストプレーの汚名返上とばかりにアタックして逆転に成功。だがリードを広げても突き放す場面で苦戦した。県立四日市工業はビハインドが10点に開くタイミングで、得意のカッティングプレーを何度も成功させて食らい付く。

それでも船橋市立船橋は、無理なフィニッシュを繰り返す前半のミスを繰り返すことなく、ドライブからマークを引き付けて得点を重ねていく。「自分が攻撃を仕掛けることは人を使う目的で攻撃を仕掛けていなければならない。そこをもう一個使うよう指示した」という近藤コーチの指示を忠実にコート上で実行し、10点前後のリードを常に保って83-68で勝利を収めた。

県立四日市工業の杉野晴輝は21得点18リバウンド10ブロックショットのトリプル・ダブルを記録し、対戦相手の近藤コーチをして「リバウンドとブロックがすごい」と言わしめたが、本人は「相手のブレイクがめちゃくちゃ速いのは分かっていたんですけど、早さと大きさに負けて、赤穂選手にやられてしまった」と悔しさをにじませた。

船橋市立船橋はこれで男子ではベスト8一番乗り。明日は一昨年以来となるメインコートに立ち、インターハイ王者の福岡第一と対戦する。

「大きいスタイルと、小さい選手も活躍できるようなチーム作りを今年度してきたので質を変えながら一船の走る展開のバスケットを出したい」と近藤コーチは明日への抱負を語った。

続く帝京長岡(新潟県)と近畿大学附属(大阪府)は、前半だけで42-21と圧倒した帝京長岡が91-57で大勝した。大黒柱のディアベイト・タヒロウが26得点10リバウンドで帝京長岡を牽引。近畿大学附属ではU-18日本代表の西野曜が33得点10リバウンドと気を吐くも、チームとしては攻守ともに持ち味を発揮できなかった。

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