エンビード&マクシーで63得点、ハーデンもトリプル・ダブル級の活躍
2勝2敗で迎えたNBAプレーオフ東カンファレンスセミファイナル、セブンティシクサーズvsセルティックスの第5戦。
ジョエル・エンビードを軸に得点を積み上げていったシクサーズが主導権を握る。ジェームズ・ハーデンとのピック&ポップからエンビードは高確率でミドルシュートを沈め、前半だけで9本のフリースローをすべて決めて21得点を記録。そして、エンビードが外に開くことでインサイドのスペースを作り、チームメートのアタックの背中を押した。
一方のセルティックスはシュートタッチに苦しみ、持ち味である長距離砲が決まらず、前半の3ポイントシュートは19本中5のみの成功に終わった。またシクサーズの強固な守備を崩せず、ジェイソン・テイタムは前半で15得点を挙げたが、フィールドゴールは11本中3本成功と低調に終わった。
こうして、シクサーズが攻守で上回り前半を58-49で終えたが、この流れは後半に入っても変わらなかった。ハーデンとエンビードで崩し、タイリース・マクシーが高確率で3ポイントシュートを射抜けば、トランジションオフェンスも機能。4ブロックを記録したようにエンビードがリムプロテクターとして存在感を発揮し、攻守の素早い切り替えから15点を速攻で稼いだ。こうして終始試合を支配したシクサーズは、最終クォーター残り7分6秒にダニュエル・ハウスJr.の得点でこの試合最大となる21点差をつけ、早々に勝負を決めた。
最終スコアは115-103。エンビードが33得点7リバウンド4ブロックを記録そ、マクシーは12本中6本の3ポイントシュート成功を含む30得点を挙げた。また、安定したゲーメークを見せたハーデンも17得点8リバウンド10アシストとトリプル・ダブル級の活躍を見せた。
敵地で貴重な1勝利をもぎとったシクサーズはこれで戦績を3勝2敗とし、シリーズ突破に王手をかけた。