ロニー・ウォーカー四世

レブロン「ロニーがいなかったら今夜の試合に勝てなかった。それは間違いないよ」

現地8日、レイカーズはホームでウォリアーズとのカンファレンスセミファイナル第5戦に臨んだ。終盤までもつれる激闘を104-101で制し、通算3勝1敗とシリーズ突破に王手をかけた。

この試合、レイカーズはレブロン・ジェームズが27得点9リバウンド6️アシスト、アンソニー・デイビスが23得点15リバウンドと2大エースが役割をしっかり遂行。また、オースティン・リーブスも21得点と活躍したが、一番のヒーローは第4クォーターだけでフィールドゴール9本中6本成功を含む15得点の大暴れを見せたロニー・ウォーカー四世だった。

24歳のウォーカーは、レギュラーシーズンで56試合に出場し平均11.7得点をマークしたが、シーズン終盤になると出場機会が減少していった。チームの序列は大きく下がり、プレーオフでもファーストラウンドのグリズリーズ戦では、シリーズ合計で16分のみの出場と存在感は皆無だった。それがウォリアーズとのシリーズでは、初戦こそ出番は訪れなかったが、第2戦では12分の出場で9得点、第3戦は24分の出場で12得点と存在感を高めていった。そして本日の第4クォーターでの爆発に繋がった。

試合後、レブロンは「いつか君が必要となる時が来るから準備をしておくように言っていた。ロニー・ウォーカーがいなかったら今夜の試合に勝てなかった。それは間違いないよ」と絶賛した。

そして、ウォーカーは、キャリアベストと言える今夜の試合について「これまで想像すらできなかった最高の気分だ。子供の頃から夢に見てきたようなことが起きた」と振り返った。

今回のパフォーマンスは周りから見れば伏兵の活躍と言えるが、ウォーカーは「僕はまず、スコアラーのメンタリティでプレーしている。そして自分の力について多くの自信を持っている」と言い、自分には大舞台で活躍できる力があると信じていた。

彼がこの思いを持ち続けていたのは、それだけの努力を継続してきた自負があるからだ。「24年の人生を通してハードワークと厳しい規律を持って過ごしてきた。そして多くの犠牲と多くの時間をジムで過ごした成果が、今日ようやく実を結んだ」

そして、出番が少ない時も、精神面で腐ることはなかったと続けた。「自分でコントロールできないことはある。ただ、僕の名前と背番号が呼ばれれば、言い訳はできない。コートに立ってチームメートのためにプラスをもたらすだけだよ」

プレーオフに入って若手の台頭が目立つレイカーズだが、新たにウォーカーというヒーローが誕生した。2020年以来となるNBA制覇へ向け、チームはより勢いを増している。