八村塁

ウォリアーズの爆発力を止められず、シリーズは1勝1敗のタイに

レイカーズはNBAプレーオフのカンファレンスファイナルでウォリアーズと対戦している。敵地での初戦を制したものの、第2戦はウォリアーズのオフェンスを止められずに100-127の大敗を喫した。

八村塁はこの日もベンチスタートながら試合開始から6分半と早いタイミングでコートに送り出された。今回も彼の役割は縦へのスピードと得点力を供給することで、投入されて早々に積極的にリングに向かう姿勢を見せる。パス&ゴーでジョーダン・プールを振り切ってのイージーダンクで初得点を奪うと、セカンドチャンスからマークが外れたチャンスを逃さずに3ポイントシュートを決め、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスのピック&ロールに相手守備陣の注意が集中したことで外でオープンになり、再び3ポイントシュートを決める。第1クォーターからチャンスを逃さず8得点と期待に応えた。

第2クォーター残り6分で再びコートに入ると、右コーナーでディアンジェロ・ラッセルからパスを引き出し、ドレイモンド・グリーンが寄せるより早く打ち切って決めた。その直後には今度は左コーナーから一度はアタック、そこからパスをさばくとともにポジションを取り直すことでグリーンのマークを外し、左45度からの3ポイントシュートを決めた。

第2クォーター残り4分半、八村の3ポイントシュート連続成功の時点で48-50と差は付いていなかったが、ここからレイカーズはウォリアーズに圧倒される。堅守からトランジションに持ち込まれ、なおかつ4分半でオフェンスリバウンド5つを奪われ、ボールへの執着心でもウォリアーズに圧倒されて56-67と2桁の点差で前半を終えた。

第3クォーターもこの流れは変わらない。第3クォーター残り5分で八村が投入された時には72-90と点差がさらに開いており、トランジションでアタックに行くもグリーンを倒してしまいオフェンスチャージを取られるなど、もどかしい展開となった。

ウォリアーズはステフィン・カリーがダブルチームを引き付けてはパスをさばいてチャンスを作り、8本成功のクレイ・トンプソンを筆頭に3ポイントシュートを高確率で決めただけでなく、イージーなレイアップのチャンスもチームで数多く作り出した。

第3クォーター残り4分を切ったところで、デニス・シュルーダーとグリーンが交錯したのを機ににらみ合う一触即発の場面も。ただ、この時点で20点リードのウォリアーズには余裕があった一方で、レイカーズはストレスを溜めれば溜めるほど立ち直るきっかけをつかめなくなった。第3クォーターを終えたところで80-110と30点差。レイカーズはここでレブロンやデイビスの主力を下げ、八村も残り8分44秒の時点でベンチに退いている。

八村は22分のプレーで21得点5リバウンド1スティールを記録。21得点はレブロンの23得点に次ぐチーム2位の数字だが、コートに立っていた時間の得失点差は-17で、スターターが落ち込んだ悪い流れを払拭するには至らなかった。

初戦はレイカーズの完勝だったが、第2戦ではウォリアーズが見違えるようなパフォーマンスでやり返した。これで1勝1敗、レブロンとカリーの対決で注目されるシリーズは長期戦となりそうだ。