4戦先勝方式のプレーオフで連敗スタートした戦績は、通算0勝13敗

サンズはカンファレンスセミファイナルでナゲッツ相手に連敗スタートとなった。2月のトレードデッドライン間際にケビン・デュラントを獲得し、デビン・ブッカーとの強力コンビによる得点力が持ち味のサンズだが、初戦で107-125、第2戦は87-97とともにオフェンスが不発に終わっていることが大きな敗因となっている。

さらに、攻撃の司令塔を務めるクリス・ポールが第2戦の第3クォーターに左足の付け根を負傷し、第3戦、第4️戦の出場が難しい状況と見られている。ここまでのプレーオフ7試合で平均12.4得点、7.4アシストを挙げているポールは、コートに立っている時の得失点差でチームトップの+39を記録。彼の不在はサンズにとって大きな痛手だ。

このようにサンズは苦境に立たされているが、ブッカーは「プレーオフのバスケットボールが大好きだ」と冷静だ。「今は0勝2敗になったが、これを受け入れるしかない。そして、ホームに戻ってホームコートを守って進んでいくしかない。多くのことを抱えているが、それはプレーオフを戦っている全員が同じだ」

そして、次のように第3戦に向けて語っている。「最高峰のレベルのバスケットボールをプレーできる機会を得られる人は多くない。楽しむことを忘れないで、ここから戦っていくだけだよ」

第3戦以降の巻き返しに向け、大きな鍵となるのはポールの穴をいかに埋められるか。ジョシュ・オコーギーは「コート上の指揮官を失うのは、大きな痛手だ」と明かすが、同時に控え選手のステップアップを信じている。「NBAは(離脱した選手の穴を埋める選手が出てくる)ネクストマンアップのリーグだ。僕たちは、チーム力を十分に維持できると感じている」

『ESPN』によると、サンズはここまで4戦先勝方式のプレーオフで連敗スタートした過去の戦績は、通算0勝13敗と勝ったことがない。この負の記録に終止符を打つためにも、第3戦はホームでシリーズの流れを変える勝利を手にしたい。