スペンサー・ディンウィディー

写真=Getty Images

ネッツの4年ぶりのプレーオフ進出に向け邁進

今週ネッツと3年3400万ドル(約38億円)の延長契約を結んだスペンサー・ディンウィディーは、紆余曲折を経て現在のポジションを勝ち取った。

NBAドラフトにエントリーした2014年の1月に前十字靭帯を断裂する重傷を負い、選手生命の危機を迎えながらも、全体38位でピストンズから指名されNBA選手となった。だが、2年後にはブルズにトレードされ、2度の解雇を経験。そしてGリーグでのプレーを経て、2016年12月にネッツと契約した。

それからは控えガードとしてのポジションを確立させ、昨シーズンは1年で最も成長した選手に贈られるMIP賞候補にも選出されるまでに成長した。今シーズンも30試合(先発3試合)に出場し、キャリアハイの平均17.2得点に加えて、5.0アシストというスタッツを残している。

ディンウィディーは、キャリア初の大型契約締結後、「これで両親を引退させられる」とコメント。しかし、彼は選手としての高みをこれからも目指すこと、そしてネッツの勝利に貢献することを誓った。

「バスケットボールに関して言えば、自分たちはまだ望む立ち位置に立てていない。これからもプッシュし合って、前に進まないといけない。プレーオフに進出しようとしているわけで、将来的に優勝できるようにトライしている。その計画の一部になるために、自分はサインした。それに、個人的にも自分の限界を高めて、可能な限りチームの助けになりたい」

ネッツは現在12勝18敗で、東カンファレンス10位につけている。激戦区の西カンファレンスとは異なり、東ならば、ネッツも今後次第で4年ぶりのプレーオフ進出は可能だろう。自分の力を信じてくれたネッツのためにも、ディンウィディーのさらなる活躍に期待したい。