初戦は8月25日のドイツ戦、その後フィンランド、オーストラリアと対戦
4月29日、今夏に日本、フィリピン、インドネシアの共催で行われるワールドカップ2023の抽選会が行われた。沖縄会場のグループEに入った日本は、8月25日にドイツ、27日にフィンランド、29日にオーストラリアと対戦することになった。
グループEで上位2チームに入ると、同じく沖縄会場のグループF(スロベニア、カーボベルデ、ジョージア、ベネズエラ)の上位2チームと2次ラウンドで対戦。下位2チームになると、グループFの下位2チームと17位から32位の順位決定戦を行う。どちらの場合も会場は引き続き沖縄となる。
日本の対戦相手をそれぞれ見ると、ドイツは昨年のユーロバスケット2022で3位、東京五輪で8位に入っている。レイカーズのデニス・シュルーダー、共にマジックに在籍するマジックのフランツ、モリッツのバグナー兄弟、ペイサーズのダニエル・タイスらNBA選手を擁している。
フィンランドは昨年のユーロバスケットで7位と大きな躍進を遂げた右肩上がりの新興勢力だ。今シーズン、NBAでもブレークを果たしたジャズのラウリ・マルカネンが絶対的エースとして君臨する。マルカネンはNBAシーズン終了後、母国で兵役に従事しているが、先日『CNN』の取材で、彼の代理人がワールドカップに出場予定と語っている。
そしてオーストラリアはワールドカップ2019で4位、東京五輪で3位が示すように世界屈指の強豪国だ。ネッツのパティ・ミルズ、バックスのジョー・イングルス、トレイルブレイザーズのマティース・サイブル、サンズのジャック・ランデール、サンダーのジョシュ・ギディーといったNBA選手たちと共に、島根スサノオマジックのニック・ケイも主力選手を務めている。
抽選会終了後、JBAの公式番組に出演したトム・ホーバスヘッドコーチは「難しいです。強いチームばかりですが、やるしかないです」とグループリーグの顔ぶれについて語った。
そして、初戦のドイツについて。プロ2年目の今シーズンに平均18.6得点、4,1リバウンド、3.5アシストを挙げたフランツ・ワグナーを「大学時代(ミシガン)から見ています」と明かし、次のように印象を続けている。「レイカーズの先発ポイントガードであるデニス・シュルーダーや中心メンバーについては大体分かります。そして、ドイツは個々の能力が高いだけでなく、チームとしての歴史も長いです」
そして日本が難敵相手に勝つために「速いぺースでやりたい」と走る展開に持っていくことをあらためて強調している。いよいよ対戦国も決定し、ホーバスヘッドコーチが12名に誰を選択し、どんなチームを作っていくのかより楽しみになってきた。