終盤の11-0のランが勝負の分かれ目に

NBAプレーオフ、セルティックスvsホークスの第6戦はリードチェンジを繰り返す大接戦となった。

序盤にペースをつかんだのはアウェーのセルティックス。マーカス・スマートがアシストを連発し、自身もティップシュートに3ポイントシュート成功とオフェンスを牽引して、開始3分半で12-2といきなり2桁のリードを獲得した。しかし、ホームで負けられないホークスはここからトレイ・ヤングが奮起。ゲームメークから徐々に得点を取ることにフォーカスすると、ドライブからのフローターにステップバックスリーを次々と沈め、このクォーターだけで18得点の荒稼ぎを見せて33-34と肉薄した。

第2クォーターに入り両チームともセカンドユニットの時間帯になっても互角の展開が続く。ホークスが連続3ポイントシュート成功で最大7点のリードを奪えば、すぐさまセルティックスもジェイレン・ブラウンの連続得点で再逆転とリードチェンジを繰り返した。

1点ビハインドで後半を迎えたホークスは、アシストを量産しながらもここまで無得点に終わっていたデジャンテ・マレーが開始約3分に初得点を記録すると、その後も強気なアタックで3点プレーを奪いオフェンスを牽引した。しかし、セルティックスもジェイソン・テイタムとブラウンのダブルエースが確実にスコアを重ねて一歩も引かず、セルティックスの2点ビハインドで最終クォーターに突入した。

その後もリードチェンジを繰り返したが、終盤の大事な場面でセルティックスの勝負強さが上回った。同点で迎えた残り3分35秒、スマートのキックアウトからアル・ホーフォードが3ポイントシュートを決めると、次のポゼッションでテイタムがステップバックスリーを沈める。さらにホーフォードの3ポイントシュートが外れたが、テイタムがリバウンドに飛び込み、プットバックダンクをかました。その後、マレーやディアンドレ・ハンターに3ポイントシュートを射抜かれて粘られるが、11-0のランで一気に突き放したセルティックスが優位性を最後まで保ち、最終スコア128-120で勝利した。

この勝利でシリーズを4勝2敗としたセルティックスがセカンドラウンド進出を決めた。