フリースロー23本中10本成功と低迷「何本か決めていたら、違った状況になった」
NBAプレーオフのファーストラウンド、第1シードのバックスは第8シードのヒートを相手にシリーズ通算1勝4敗と接戦にすら持ち込むことができず、番狂わせを食らってしまった。
現地4月26日の第5️戦、バックスは第3️クォーター終了時点で16点のリードと、試合を優位に進めていた。しかし、第4クォーターはフィールドゴール19本中3本成功とシュートが全く入らず、このクォーターを16-32と圧倒されてオーバータイムに持ち込まれると、そのまま悪い流れを変えることができず126-128で敗れた。
バックスのヤニス・アデトクンボは38得点20リバウンドとスタッツとしてはエースの役割をしっかり果たした。しかし、フリースローは23本中10本成功、特に第4クォーターとオーバータイムでは9本中3本成功のみと勝負どころでの決定力を欠いた。
だからこそ、アデトクンボはこのように試合を振り返る。「僕がシュートを決めることができなかった。それが本当に大きかった。もし、僕が何本か決めていたら、違った状況になっていたね。ただ、シュートが入る日もあれば、入らない日もある。今日は入らない日だった」
第1シードが第8シードに敗れたのは2012年のブルズ以来で、NBA史上6チーム目となる。そんな経緯もあり試合後の会見では「今年は失敗のシーズンと言えるか?」という質問が浴びせられた。だが、この見解をアデトクンボは語気を強めて否定する。「スポーツにおいて失敗はない。良い日もあれば、悪い日もあるだけだ。成功を収められる日もあれば、そうではない日もある。ある時はうまくいくし、そうではない日もある。いつも勝者にはなれない。今年は他のチームが勝つ時だったんだ」
そして、勝ち負けで成功と失敗を判断することはないと続ける。「毎年、目標に向かったトレーニングに励んでいる。このステップこそが成功だ。マイケル・ジョーダンは15年プレーして、6度チャンピオンになった。他の9年間は失敗だったと言うのかい?」
そして、常に勝者でいることはできないと自身の信念を強調した。「みんな違った方法で、この結果に対処する。ただ、僕はこの負けを忘れることはない。もう二度と、このような状況を経験したくはない。ただ、これはバスケットボールであり、こういうことも再び起こるだろうね」